こんばんは。佐々木です。
先ほど、生徒の「合格体験記」をアップして、今日のブログ更新は
終わりにしようと思っていたのですが、
その生徒のお母様が書いてくださった「体験記」があまりにも感動的でしたので
こんな遅い時間ですが、どうしてもご紹介したくなりまして。
M君のお母様、私どもには身に余るお言葉の数々・・・恐縮です。
でも、何よりもお母様のM君に対する「本物の愛」、そしてM君の成長とともに
訪れるお母様の心の変化・・・それがリアルでしかも理想的で・・・
「今ここにある我が子の成長過程を、ただ大切に見ていく」
このお言葉、グッときました・・・
私のコメントはもういいですね(苦笑)
みなさん是非お読みください。
『息子の受験』
M君のお母様
中2の十一月。そのとき、不登校状態であらゆる気力が潰えてしまっていた息子を、どうにか「直したい」、
「間に合わせたい」と、そんな焦燥感でいっぱいだったことを覚えています。
ふり返ってみれば、息子と同時に、私たちも親として育てていただいた、そんな一年半でした。
すべてに無気力で無反応だった息子は、塾に通い始めてだんだんと顔つきがしっかりしてきました。
そして、学校へも行けるようになり、着々と成績を上げていきました。
実はそうなってからの方が、親としては葛藤が生まれ、苦しい時期になりました。
もっと頑張れば、「間に合う」。もっともっと、この子が本気で全力を出せば、きっと「行ける」。
こんな欲が出てくるのです。
しかし、全力を出して頑張るのも、息子本人です。
頭ではわかっていても、のんきでマイペースな子を見ているのは歯痒いものでした。
真っ白な顔で寝たきりだった息子が、元気いっぱいに塾に行き、夜遅くに「ただいま!」と明るく帰ってくる。
その明るさを嬉しく思いつつも、あまりにも家では勉強する姿を見せないことが気になって、
再三、佐々木先生に「これでいいんでしょうか?」と訊いてしまいましたが、答えはいつもゆるぎなく
「家では甘えさせてあげてください」でした。
私たちは、それこそが親の課題であると感じ、頑張ることにしたのです。ガミガミ言わない。指図や命令をしない。
息子が自分のモチベーションやペースで、自分なりに頑張っていることをただ応援する。
「親の期待に応えて必死に頑張る我が子を見たい」という気持ちを手放すのは難儀なものでした。
でも、子供の努力は親の娯楽ではない、子供は親を喜ばせるために頑張るのではないのです。
ほとんど歯を食いしばるようにして自分に言い聞かせる日々でしたが、やがて、「やる気」というものが、
いつ、どのタイミングで、どれくらい出るのかということも含めて、今あるものが本人のすべてなのだと腑に落ちて、
それからはだいぶ楽になったように思います。
今ここにある我が子の成長過程を、ただ大切に見ていく。親にできるのはそれだけなんだなと、初心に立ち返ることができました。
「這えば立て、立てば歩めの親心」という言葉を、こんなに切実に思い浮かべたことはありません。
本当はただ子どもの幸せを願っているはずなのに、気づけば違う形にこじれているものを投げつけたりしてしまう。
本来の親心のままに子どもの受験を見守ることができたのは、愛夢舎の先生方のおかげです。
塾の教育方針、真の意味で「人間を育てる」ということの本質を日々伝えてくださっているからこそ、
目先の結果だけに飛びついて振り回されるような本末転倒に陥らずにいられました。息子が自分で決めた志望校に合格した時の、
嬉しそうに紅潮した顔を思い出すたび、胸が温かくなります。
息子を何かに「間に合わせたい」とか、「正しく直したい」とか、そんな思いは通塾の日々を経て私の中からなくなり、
今は、我が子がどのように自分の人生を作り上げてくのかを、見守っていけるのを楽しみに思っています。
かけがえのない大切な日々を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。
こんなに長い文章を書いていただくだけでも恐縮です。
そして、美しい文字でした・・・
実物を載せられなくて残念。
お母様、こちらこそたくさん学ばせていただきました。
ありがとうございました!!!