4月16日(火)
昨日、定山渓からの帰り道、靴下を買いに入った「しまむら」で、ついうっかり猫まみれになってしまいました。
ブラウス、エプロン、靴下4足。
ブラウスのボタン見てよ。
このためだけに買ったと言っても過言ではない。
今日、退職金が入金になったと銀行から電話があり、郵便で通知も届きました。
よかった~。
1月の福岡、3月の東京、そして今回の広島からの旅行とで貯金がすっかりなくなってしまったので、実はドキドキでした。
これでカード支払いし放題!
さて、木曜からの旅行に本を何冊持って行くか。
いつもは宿泊日数+1冊を持って行くのだけれど、今回はほぼ毎日荷物持って移動なので、あまり荷物は増やしたくない。
ついに電子ブックまたはAudibleに手を出すか?とも思ったけれど、そもそも本は読まない気がします。
一週間、全く読まないかと言うとそうでもないような気もしますが、昼間は観光、夜は酒となると、いつ読むの?って感じで。
移動の新幹線の中で読めたら読みますが、景色もみたいし、もしかしたら10さんと喋ってるかもしれないし。
なので、吉田健一のお酒に関する随筆と、あと一冊なにか持って行くだけにしようかな。
パソコンは持って行かないので、長文ブログも書けないため、読んだ感想は旅行終了後になります。
お昼頃に、広島で予約したお店から確認の電話が来ました。
今時ネットではなく、電話予約のみのお店なので、本当にとれたのか確認しようがなくてドキドキしていましたが、これで安心。
8年越しの憧れのお店。
待ってろ~、髙木くん。
本日の読書:ムゲンのi 上 知念実希人
精神内科医の識名愛衣は、眠りから醒めないイレスという、世界で400例しか見られていない難病の患者を3人も受け持っている。
世界で400例の病気の患者が、この病院には4人も入院している。
しかも全員同じ日に発症したのだ。
原因も治療例もわかっていない患者の治療法について悩んだ愛衣は、気持ちを切り替えるために実家に帰り、そこで祖母に、沖縄の霊能力者・ユタなら彼らを目覚めさせることができるし、愛にはその力があると言われる。
魂の分身である〈ククル〉とともに、患者の創り出す精神世界〈夢幻〉に飛び込み、患者の〈ククル〉を探し出し、魂の救済〈マブイグミ〉を行うことで、2人の患者を目覚めさせたところまでが上巻。
これは、考察しがいがある話ですな。
まず、20代後半の若い医者に、そんな難病患者を3人も押しつける病院の体制。
しかも4人の患者を2:2ではなく、3:1で割り振るという不自然さ。
実は、愛衣には克服しきれていない大きなトラウマがあるらしい。
はっきり書かれていないが、それはたぶん母親の死に関係しているようだ。
そして愛衣は、医師であると同時にここの病院長の患者でもあった。
というあたりから、院長の作為を感じざるを得ない。
ところが院長は交通事故により車いす生活を余儀なくされている。
これが何かの伏線になっているのかは、まだよくわからない。
そしてイレスの患者問題以外に、この地域には連続殺人が頻発している。(米花町?)
原形をとどめないほどに蹂躙された遺体。
病的な何かを感じるところから、やっぱり病院関係者が怪しいと思うのだけど。
思わせぶりな入院患者・久内宇流子(くないうるこ)。
小学校低学年ながら、愛衣にかける言葉の大人びたこと、そして、袋小路に入りそうな愛衣の思考を正しい方向に導いている…ような気がするのだ。
もう一人、突如現れいつの間にか消えた、壮絶な虐待の痕を体に残した少年。
この二人がキーパーソンなんじゃないかな。
そしてククルの正体。
これ、魂の分身と説明されているけれど、実は亡くなった親族とか身近な人なんじゃないかと推察。
守護霊のような。
なので、愛衣の場合は、お母さんなんじゃない?
そうするとタイトルの『ムゲンのi』というのは<夢幻の愛衣>と、<無限の愛(情)>という、ダブルミーニングになるし。
と、いろいろ考えながら読んでしまうほど、引き込まれました。
下巻読了後も、この位満足できていたらいいのだけれど。
カバー裏より
『眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスという難病の患者を3人も同時に担当することになった神経内科医の識名愛衣。治療法に悩んでいたのだが、沖縄の霊能力者・ユタである祖母の助言により、魂の救済〈マブイグミ〉をすれば患者を目覚めさせられると知る。愛衣は祖母から受け継いだユタの力を使って患者の〈夢幻の世界〉に飛び込み、魂の分身〈ウサギ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む――。本屋大賞にノミネートされた超大作ミステリー、待望の文庫化!』精神内科医の識名愛衣は、眠りから醒めないイレスという、世界で400例しか見られていない難病の患者を3人も受け持っている。
世界で400例の病気の患者が、この病院には4人も入院している。
しかも全員同じ日に発症したのだ。
原因も治療例もわかっていない患者の治療法について悩んだ愛衣は、気持ちを切り替えるために実家に帰り、そこで祖母に、沖縄の霊能力者・ユタなら彼らを目覚めさせることができるし、愛にはその力があると言われる。
魂の分身である〈ククル〉とともに、患者の創り出す精神世界〈夢幻〉に飛び込み、患者の〈ククル〉を探し出し、魂の救済〈マブイグミ〉を行うことで、2人の患者を目覚めさせたところまでが上巻。
これは、考察しがいがある話ですな。
まず、20代後半の若い医者に、そんな難病患者を3人も押しつける病院の体制。
しかも4人の患者を2:2ではなく、3:1で割り振るという不自然さ。
実は、愛衣には克服しきれていない大きなトラウマがあるらしい。
はっきり書かれていないが、それはたぶん母親の死に関係しているようだ。
そして愛衣は、医師であると同時にここの病院長の患者でもあった。
というあたりから、院長の作為を感じざるを得ない。
ところが院長は交通事故により車いす生活を余儀なくされている。
これが何かの伏線になっているのかは、まだよくわからない。
そしてイレスの患者問題以外に、この地域には連続殺人が頻発している。(米花町?)
原形をとどめないほどに蹂躙された遺体。
病的な何かを感じるところから、やっぱり病院関係者が怪しいと思うのだけど。
思わせぶりな入院患者・久内宇流子(くないうるこ)。
小学校低学年ながら、愛衣にかける言葉の大人びたこと、そして、袋小路に入りそうな愛衣の思考を正しい方向に導いている…ような気がするのだ。
もう一人、突如現れいつの間にか消えた、壮絶な虐待の痕を体に残した少年。
この二人がキーパーソンなんじゃないかな。
そしてククルの正体。
これ、魂の分身と説明されているけれど、実は亡くなった親族とか身近な人なんじゃないかと推察。
守護霊のような。
なので、愛衣の場合は、お母さんなんじゃない?
そうするとタイトルの『ムゲンのi』というのは<夢幻の愛衣>と、<無限の愛(情)>という、ダブルミーニングになるし。
と、いろいろ考えながら読んでしまうほど、引き込まれました。
下巻読了後も、この位満足できていたらいいのだけれど。


