再任用で働いている10さんの同期も、いよいよ今年度で完全退職。
ということで最後の同期会に参加するため、10さんは2泊3日のお出かけです。
といいながら、同期会より娘の家に泊まることの方が楽しみの10さん。
わくわくお土産をバッグに積み込んで出かけていきました。
 
私もわくわく。
自分の好きなタイミングで、自分の好きなもの食べられる!
 
と思ったのに、昨日おかずが多すぎたから手を付けずに残したアジフライが私を待っている。
その他に、賞味期限が近い牛乳、大量にあるバナナ、そろそろ怪しいトマトが私を待っている。
なんか楽しくないわ。
 
さて、『ゲーム・オブ・スローンズ』を見ていたら、こんなシーンが。

そうですね。

シャアですね。

 

正解は「竜の誕生」なんですけど、やっぱシャアですね。

 

 

 

 

本日の読書:不安な童話 恩田陸

 

カバー裏より
『私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ――。強烈な既視感に襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子。彼女はその息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。時に、溢れるように広がる他人の記憶。そして発見される倫子の遺書、そこに隠されたメッセージとは……。犯人は誰なのか、その謎が明らかになる時、禁断の事実が浮かび上がる。』

面白かった~!
もう最初っから引き込まれてしまった。
核になる人物2人の情緒が不安定なもので、深読みしようとするとミスリードされてしまう。

にしても、美人でエキセントリックな画家の倫子。
画家としての才能には溢れていたかもしれないけど、人としてはサイテー。
周囲を振り回し過ぎるし、我が子をすら愛しているようには見えない。
これは子どもからするときついな。

極度に人間嫌いだったはずの倫子の遺書が25年ぶりに発見されて、指定された人物に指定された絵を届ける倫子の息子に、成り行きから同行することになった万由子。
そこで出会う人たちも腹に一物あるようで、人の記憶を感じ取ることのできる能力を持つ万由子は、徐々に倫子の秘密に近づいていく。

ただちょっと、論理的に詰め切れていないところがあって、どれが真実なのかが揺らぐ。
特に、「私のグレーテル」という台詞の意味が、ちょっとよく分からなかった。
童話をモチーフにした絵を描いていた倫子とはいえ、息子を「グレーテル」と心の中で呼ぶ真意。

あと、登場人物のどれもが非常にキャラクターが立っていて、なのに活躍の部分と部分の間がカットされているので、シリーズ化を念頭に置いた設定の出し惜しみかなとも思ったんだけど、今のところ続篇はない模様。
万由子の上司である浦田泰山教授なんて、絶対シリーズキャラだと思うのだけど。