スマホのアプリでは5825歩。
ピクミンブルームでは5786歩。
ピクミンブルームもスマホに入っているのだから、歩数は同じになるはず。
だけど最近ずれが生じる。
というかね、今朝、まだ布団から出る前のスマホはもちろん0歩。
ところがピクミンブルームは45歩だったのだ。
いつ逆転したのだろう。
最近のピクミンブルームは、ちょっと信用できない。
本日の読書:葉書でドナルド・エヴァンズに 平出隆
カバー裏より
『「今いるこの世界よりも好ましい、もうひとつの世界」架空の国々の切手を描き続けた夭折の画家、ドナルド・エヴァンズ。土地を移りつつ、歳月をかけて、どこにもいない画家に宛てて葉書を書きついでいった詩人は、いつからか「死後の友人」となった自分を見いだす。断片化された言葉を飛び石のように伝い、あるかなきかの世界への旅を試みる、一三九通の清切な消息。』
子どもの頃の切手収集をきっかけに、自ら切手を描き続けた画家がいた。
ドナルド・エヴァンズ。
”十万枚もの本物の切手のコレクションと、『全世界切手アルバム』全三巻にまとめられた千枚の架空の切手とが、物入の奥に残されました。”
切手の図柄とするために、架空の国を創った。
国を創るにあたって、言語や歴史、風物も創造した。
”一人の友人の名前が変形されて、一つの架空の国語の代表としての架空の国名となり、この名の響きが、他の虚実の国々の名のあいだで、自分の国語の無彩限の響きを背負うことになる。そして、はじめの名は、一人の人を離れて、見えない土地をありありと見えるようにさせていく。”
彼は不慮の事故により、既にこの世にはいないのだが、作者はドナルド・エヴァンズに日記のように葉書を書き続ける。
1ページを葉書1枚分として、ドナルド・エヴァンズの生涯を追いながら、彼の周囲にいた人たちとの交流を報告し、旅を続ける。
で、どうしてこんなに行間から詩情が立ち上ってくるのだろう。
葉書に描かれているのは詩ではない。
なのに、なぜ。
ドナルド・エヴァンズの母についての一文が、忘れられない。
”ドロシー・エヴァンズは蟹座の生まれで、水のそばが大好き。そして八十四歳のいまも、マートルビーチの水にカヌーを浮かべている。”
私も蟹座の生まれで水のそばが大好きだから、カヌーを浮かべることはしないとしても、海が近いところで暮らせたら、と思っている。
ま、札幌には海はないけど、その気になれば電車ですぐに海には行けるから、よしとするか。

