本日の読書:カササギ殺人事件 上 アンソニー・ホロヴィッツ
カバー裏より
『1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、それとも……。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は――。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!』
これ、ネタバレになるのかな。
気になる人は読まないでくださいね。
私としてはどうしても書きたいので。
アンソニー・ホロヴィッツ作の『カササギ殺人事件 上』は、まるまる一冊がアラン・コンウェイ作の名探偵アティカス・ピュントシリーズの『カササギ殺人事件』なのでした。
どゆこと?
というわけで、私に書けるのは作中作の『カササギ殺人事件』のほうのみ。
けれどこれがめっぽう面白い。
子どものころ読んだ海外の推理小説って、こんな感じだったわ。
”誰も目にとめない、気づくこともない、ほんの小さな嘘やごまかしが積もり積もったあげく、やがては火事であがる煙のように、人を包みこんで息の根を止めてしまうのだ”
うん、うん。
小さなコミュニティの中の、ほんの小さな嘘や悪意が、大きな事件を起こしてしまう。
誰もが善良そうで、誰もが後ろ暗い。
くうぅ、これこれ。
で、探偵が犯人を名指したところで下巻に続く。
ちょっと!
続きが気になってしょうがないじゃないの!
だって私には全然謎が解けてないんだもの。

