第3回『弁当屋さんのおもてなし』コラボおにぎりは、ホッケフライのおにぎりでした。
普通に美味しかったよ。普通に。
 
で、番組冒頭で、北海道民に「フライと言えば何フライですか」とアンケートを取った、その結果が紹介されていたのです。
第1位 ホッケフライ
え?私人生でホッケフライ食べたのって、片手にも余るのですが。
お惣菜屋さんでもあんまり見たことないのですが。
 
10さんは「フライと言ったらアジフライでしょ」と言いますが、私はやっぱりエビフライかカキフライが好きです。
ホッケは焼いて食べるものだと思うんだけどなあ。

 
 
 
 
 
本日の読書:ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語 頭木弘樹

 

Amazonより

『ひきこもるとは、いったいどういうことなのか? 部屋の中で、何が起きるのか? ひきこもっている間に、人はどう変わってしまうのか? 「ひきこもり」をテーマにした斬新なアンソロジーが誕生しました。編者は、『絶望名人カフカの人生論』『絶望名言』『食べることと出すこと』などで知られる頭木弘樹。病のため、十三年間のひきこもり生活を送った編者ならではの視点で選ばれた、必読の名作群。今だからこそ読みたい一冊です!』

目次
・死なない蛸 萩原朔太郎
・ひきこもり名言集 フランツ・カフカ
・桃太郎 岡山県新見市 立石憲宗・編著
・凍った時間 星新一
・赤い死の仮面 エドガー・アラン・ポー
・病床生活からの一発見 萩原朔太郎
・フランケンシュタインの方程式 梶尾真治
・屋根裏の法学士 宇野浩二
・私の女の実 ハン・ガン
・静かな水のほとりで ロバート・シェクリイ
・スロー・ダウン 萩尾望都
・ひきこもらなかったせいで、ひどいめにあう話 頭木弘樹

部屋から出たくない人ではなく、出られない人のためのアンソロジー。
書かれているのは、なんらかの状況に閉じ込められて出ることができない人、または蛸。

『死なない蛸』は見開き2ページのほんの短い小説なのだけど、それを読んでいるときに、ふと子どもの頃によく歌っていた「ひとくい土人のサムサム」って歌を思い出した。
いろいろと今の時代にはアウトの曲ですが、谷川俊太郎の詩と寂しいメロディーがそうさせたのかしら。

『赤い死の仮面』は、死に至る感染症から逃れるために引きこもる話。
あら、最近の出来事みたいじゃない?
なんて思って読んでいたけれど、現実よりはるかに怖い顚末でした。

『フランケンシュタインの方程式』は、あらすじを見て、これは『冷たい方程式』の系列の話だなとすぐに分かったので、自分なりにフランケンシュタインをイメージしてストーリーを予想しました。
結論としては、私のは『フランケンシュタイン』ではなく『占星術殺人事件の方程式』でした。
あはは。
タイトルがネタバレなのに、「そうきたか」というところに落とすのは、さすがプロ。

『屋根裏の法学士』ってタイトル見て、江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』のオマージュかと思ったら、乱歩の方が宇野浩二のファンだったのね。
で、この主人公って、中二病じゃん。
大正時代にもいたのね、こういう人。

一番閉塞感が強く感じられたのが『私の女の実』。
夫は妻の身体に痣が出来ていることに気づきもしなかった。
病院に付添うこともなかった。
自由にここではないどこかへ行きたかった妻を縛り付けているという自覚もなかった。
結局どこへも行けなかった妻は、ようやく夫に優しく世話をされるようになる。
それは解放?復讐?それとも…。
家族との縁が薄かった夫が最後に感じたのは喜び?悲しみ?
いかようにも読める、懐の深い小説でした。

『スロー・ダウン』
深い孤独と現実感の喪失。
体験したことないはずなのに、すっと心になじんでいくような気がするのは、絵の力なのだろうか。
私は耐性がある方だと思うけど、実際被験したらどうなるのかなあ。
考えると、怖い。