そうね、そうね。
確かに最近ちょっと散らかってたわね。

さささーっ。ごそごそ。
ふぅ~。
片づけました。
これで今週は大吉じゃな。

読書に追われる日々のはずですが、東京メトロの『7つの謎解きミステリーラリー』のパンフレットを見て、現場に行かずに第1の謎が解けちゃったものだから、すっかり調子に乗って他の謎に挑戦しているうちに、こんな時間になっちゃいました。

基本的には7つの美術館でStep1の謎を解いて該当の駅へ行き、それぞれ駅のパブリックアートからStep2の謎を解いて、合計7つのキーワードをもらわければならないので、ずいぶんあちこちの美術館や駅に行かなくてはなりません。

家で問題が解けるなら、それに越したことはない…とちょこっとやってみたらハマっちゃうんだよね~。
頑張れば解けそうな気がして。

しかしこんなことしている場合ではない。
図書館の返却期限までに本を読まねばならない。
なのに今日、ついうっかりマンガを買いすぎた。(知らないうちに新刊が出てた)
観なきゃならないDVDも貯まってきた。

やりたいこと、好きなことが義務のように山積みになっているのに比例して、部屋が雑然として来ちゃう。
片づけなきゃ、片付けなきゃと思っていたら今日のたなくじ。

ギクギクッ!
テレビ周りがとっ散らかっているの、ばれて~ら。
片づけましたからね~。
大吉お願いしますぜ~。


本日の読書:イシャーの武器店 A・E・ヴァン・ヴォークト



カバー裏より
『七千年の未来、地球は女帝をいただくイシャー王朝の支配下にある。そしてこの専制に対抗すべく、三千年前に組織された一団があった。その名も武器製造者ギルド。様々な特殊武器を楯に、永遠の監視を続ける地下組織だ。だが帝国が彼らにしかけたエネルギー攻撃の結果、時間流が乱され、20世紀から一人の男が運ばれてきた……その体に、地球を破壊する程の時間エネルギーを蓄積して!』

高校生の時から読みたいと思っていた作品を、ようやく読むことができました。
そして長いこと誤解していたことが判明しました。

イシャーの武器店って、イシャーさんがやっている武器店のことではありませんでした。
何千年にもあたって地球を支配しているイシャー王朝の不正を正すために組織された地下組織が「武器製造者ギルド」。

帝国よりも優秀な科学力で、防衛専門の銃を、オーダーメイドで作っている。
武装している人、または当局側の人間は店に入ることが物理的にできない。

ギルドをつぶそうとする帝国と、帝国の存続前提のギルド。
このずれが、事態をややこしくする。

“武器店は人間の理想主義の絶対腐敗堕落せぬ中核になるのです。どんな体制の政権下でも、必ず発生するに決まっている不正を正すことに専心するのだ”

アメリカらしい思想だなあと思います。
全米ライフル協会のような。
けれど作品の中の武器は攻撃されてから初めて発動する。
素早く防御し、必要最低限の応戦。
これが今の科学では実現できていないので、いろいろと問題が起きるわけだ。

“民衆が自分たちの権利の侵害に抵抗する勇気を失ってしまったら、他力で救うことはできないんです。民衆ってものは、いつでも自分たちの求めるような政府を得られるものだ。自由に伴う危険は個人個人が覚悟しなければいけない。たとえ自身の命を犠牲にすることがあってもー”

1950年代の、まさしくアメリカの思想が正義だったころ。

いやいや、これSFだから。
それも、時間SFでありながら、宇宙の在り方を考えさせられる、すんごい作品。
タイムパラドックスなんて全然OKなうえ、矛盾をさらっと流しちゃってるあたり、今なら「それってどうなのよ」突っ込まれそうですが、全く問題なし。
考えるな、感じろ!


ペタしてね
BGMはStevie Wonder『Signed,Sealed,Delivered I’m Yours』でした。