猫の魅力は?
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猫の魅力は、自由気ままなところ。
そして日向ぼっこしながら寝ていても、誰にも怒られないところ。
もしかしたら私は猫が好きというよりも、猫になりたいだけなのかもしれない。
基本的に小心で、気にしいで、ぐうたらなくせに妙に勤勉な私は、絶対に猫になれない自分を知っている。
だからよけいに憧れるんだよなあ。
んで、これ。

鎌倉で買ったブックカバー。
魚を抱きかかえた猫が、幸せそうに寝そべっている。
栞の先についているのは徳利とおちょこ。
これこそ私の理想の生活じゃあないですか!
そして、お昼にしらす丼を食べた和食処の箸袋。
店内にはこれでもかというくらいふくろうの置物があって、10さん大満足。
ところで鎌倉とふくろうって、何かゆかりがあるのでしょうか?
あちこちでふくろうグッズを見かけましたが、たまたまなのかしら?
本日の読書:啓順純情旅 佐藤雅美
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カバー裏より
『息子殺しの嫌疑で火消し頭の聖天松から追っ手をかけられる医師崩れの啓順は、伊勢の縄張り争いの最中、かつて救ったおきよが会いたがっていると聞いた。縄張りも捨て助っ人として向かった伊豆でおきよと再会し、互いの気持ちを確かめ合ったのも束の間、またも別れる運命に。「逃亡者」啓順シリーズ完結編。』
目次
・油屋の若女将
・お人よしの頓馬
・大野山本遠寺の出入
・伊勢古市からの便り
・情けは人の為ならず
・安五郎の大名行列
・春のそよ風
・神明前のお助け医者
啓順シリーズの最終巻。
のはずなのに、最後の最後まで啓順がどうなるかが見えてこなかった。
の割には、急転直下で納得の大団円。
上手いなあ。
今作は連作短編というよりも、長編のように各話がそのまま続いている。
啓順も医者というよりは、流れ者のごろつきの親分のような役割を求められている。
今までの作品とは少し毛色が変わった感じ。
だけど相変わらず厄介ごとに巻き込まれ、断ることが出来ずに流されていく。
それが啓順の命を救うこともあり、幸せとすれ違うこともある。
啓順の人の好さにもどかしさを感じながら、親分が板についてくるのには「ちょっと待って。啓順はそんな人生でいいの?」とたじろいでしまう。
時々実在の人物がストーリーにかかわってくるので、もしかしたら啓順も実在の破天荒な人物なのか?と思ったり。
最後がちょっとあっけなかったけれど、江戸末期という時代、啓順という人物、伊豆や甲府、伊勢に京都などの地方の様子も興味深く、あっという間に読み終わってしまった。

BGMはStevie Wonder『For Once In My Life』でした。

