2 | 琴楓 Loves V6

琴楓 Loves V6

小説・歌詞・ブログなど、幅広くやっていきます‼





【前言撤回】という言葉はまさに
今使う言葉なのだろう。


そう思ってしまう程、
その転入生はカッコ良かった。



クラス内の空気も変わった。


女子は頬を赤く染め、

男子は…


男子も頬を赤く染めている……。



まぁ…それもそうだろう。


その転入生は皆の反応を
特に気にしていない様子。

多分、慣れているのだろう。


転入生は先生の隣に立つ。


…が、その時、一瞬転入生と目が
あった気がした。



先生「それでは自己紹介と
簡単な挨拶をして下さい‼」


先生もテンションが上がっている。



准「初めまして。岡田准一です。
大阪から越して来ました。
分からない事だらけですが、
よろしくお願いします。」



少し関西弁訛りが出ている挨拶をしながら頭をぺこりと下げた後、
ニコリと微笑んだ。


またまた女子は頬を染める。


…男子も。


これは少女漫画のあのパターンだな。

[HRが終わった直後、皆に囲まれる。
そして廊下にも転入生を一目見ようと他クラスの生徒が溢れかえっている。]
という定番の。



先生「じゃあ岡田は席着いて。」



准「あの…席は何処ですか…?」



おいおい担任、それ説明してねえのかよ。



先生「ああ。えっとなー…

あの窓側の1番後ろの席。」



…気がつかなかった。
俺の後ろに前まで無かった席があった。


これは学校案内とかさせられる
パターンだな…。


はぁ…面倒だ。


岡田くんはスタスタこちらに
向かって歩いてくる。



…クラスメイトにガン見されながら。



と、岡田くんは何を思ったか、
俺の隣の席、つまり剛の席に座った。


先生「あ、いやそこの席じゃなくて、
その後ろの…」


准「こっちの席ですか。すみません。」


先生「いやいや。僕の説明不足だ。
すまんすまん。」


岡田くんが後ろの席に移動して、
HRは終わった。



さー、ここから少女漫画の定番のシーンが見られるぞー‼



俺は1人、ウキウキしていた。

Candyからの投稿