東宝花組の暫し中止で、気分の高揚も削がれてしまったのですが、せっかく見たので感想を上げます。
先ず、事前に映画版を見てみました。
カイロの紫のバラ
ローマの休日
オズの魔法使
狸御殿
隠し砦の三悪人
また逢う日まで
これらがミックスされたような作品で、映画ファンはより楽しいと思います(*￣ー￣)
ヒロインの美雪は綾瀬はるか女史が演じましたが、脚本の方の美雪のイメージは恐らく
夭逝された戦前のスター、桑野通子女史と
戦中戦後の大スター、高峰秀子女史…このお二方なんじゃないかなぁ…と私は想像しています(*´-`)
後、私が監督だったら、老いた健司と美雪をキスさせるのになぁ…監督・演者・事務所皆、根性出なかったか？とかなったりしましたが…(苦笑)
前置きはこれくらいにして、では私見バリバリ観劇感想です。
小柳奈穂子女史は、幾つか映画作品を舞台化していますが
Shall we？…ダンスが身近な外国に舞台を移したせいで、毒気、皮肉、おかしさ、くどさ、悲哀等、この作品の持つ面白味が薄れてしまった
幕末太陽傳…ラストをトップコンビハッピーエンドものに変えてしまった
等、「こうするんなら(せざるを得ないんなら)、宝塚でするなよ！(ノ-_-)ノ~┻━┻」となるようなシナリオにしばしば変えて、ガッカリする事数回でしたが、今回は良い仕事してくれました(*￣ー￣)
映像も上手く使っていたし、オリキャラや独自のストーリーを映画とつじつま合うようにしていたし…
泣ける所はしっかり泣けて、ラストも余韻爽やか…(´Д⊂ヽ
後、写真だと衣装の色どうなの？？だったけど、生だと気にならなかった(笑)
残念な点は、プロローグがちょい長いのと、看護師が昔ながらのナーススカート姿で、今、皆スボンだよ(-_-)となった所かな…
モノクロで抜け出すの、どうすんの？と思ってましたが、まぁ、舞台なら仕方ないか…と、これはすんなり諦めついた(￣▽￣;)
(背景と照明、衣装が若干、暗めモノトーンにはなっていた)
それはともかく、映画を見た時に、新トップコンビに合う作品を探し出す嗅覚、眼力に唸りました。
ヘタレな映画青年と気位高いお姫様
お姫様に振り回される、ヘタレ青年…でも、やっぱりお姫様が好き。
色々ある中、お姫様と大純愛を貫こうとする姿は、一見ヘタレだが、皆大好き、男の中の男！でした。
私、月城かなと嬢は、「被虐」が似合うなぁ…と前々から思っていたので、ピッタリでした(^_^;)
舞台を見て、これはごくマイルドで一般受けする「春琴抄」と感じた私(美雪は案外、ツンは少ない)…是非、いつか「殉情」を！(笑)
登場人物については、次回に！