平家谷そうめん流しはサウスポーに不利 | ファットマンの松山B級グルメ日記

平家谷のそうめん流し に行ってきた。流しそうめん(食べ放題)500円です。


現在は愛媛県下でもあちこちでそうめん流しが見受けられる。どこが古いのか、元祖なのかよく知らないが、個人的には流しそうめんと言えば平家谷だ。昔々、仕事で伊方町にしばしば通っていた時期があって、同僚に連れて行ってもらったのが最初。まだ瞽女トンネルが出来る前で、瞽女ヶ峠越えの軽四自動車がやっと通れるぐらいの悪路を抜けていったものだ。現在では快適なドライブコース、松山市内から1時間10分ぐらいで行けるかな。何十台も留められる立派な駐車場もある。ゴールデンウィークの初めから9月10日までやっている。毎年暑くなってくると一度は行きたくなりますね。


平日でもけっこうなお客さん。15人ぐらい座れる流しそうめん台(でいいのかな)2台がほぼいっぱいだから大したものだ。けっこう若い人のカップルが来ていたりする。健全でよろしいね。週末は残りの2台もフル回転するのだろう。ピーク時は1日1000人などという恐ろしい話も聞く。スピーカーから大音量の南海放送ラジオがガンガン流れているのも毎年お馴染み。ここは地元の老人会がお世話しているとのことで、どちらかというとそちらの皆さんの好みなんだろか。うるさいけどまあしょうがない。

流しそうめんの鉄則はただ一つであって、それは何が何でも上流に席を取れということだ。理由は言うまでもありますまい。何人もの人の箸でつつかれて半分ほどになったそうめんの固まりが大好きな人はあまりいないだろう。今日は首尾よく上流から3番目ぐらいの席に座れてラッキー。となりのおじさんがなんか食べにくそうだなと思ったら左利きなんだね。流れてくるそうめんを下流からきっちり受け止めることができなくて苦戦してる。野球好きの人なら「追いタッチ」って分かってくれるかな。サウスポーは流しそうめんには向いてないってことですな。

そうめんは美川手延べそうめん。ピンク色の梅入りそうめんがチョロチョロ混じっている。薬味はネギとタマネギスライス。以前は茗荷もあったんだけど、いつからかなくなってしまった。タマネギスライスがとても美味しい。新タマならではの甘さとシャキシャキ感。夏場の辛いタマネギも捨てがたいがやはり流しそうめんには新タマですわ。うすくなったら出汁を入れ替えて、薬味を再投入し、動けなくなるまで食べ続けるのは毎年同じ。ああ苦しい。


食べ終わって川沿いをブラブラと散策。背の高い紫陽花がたくさん、一般より遅く7月頃に咲く。子供たちが小さかったころは釣堀でニジマス釣りとかよくやったものだ。塩焼きにしてもらっても、持ち帰っても一匹300円とのことだが、持って帰る人なんているんだろうか。

あちこちに古い石積みが残っていて、明治かそれ以前のものかもしれない。かつて昼なお暗いこの渓谷で狭い畑を耕していた人たちがいたのだろうか。隠れ里のイメージからどうしてもそういう光景が頭に浮かぶ。

ラジオの絶叫が遠ざかるにつれて、せせらぎの音が聞こえ始める。ダム湖の近くでは鶯も鳴いている。やっぱりあれはない方がいいよなあ。どなたか次の老人会の寄合とかで意見を出してくれんかなあ。それともだれか南海放送ラジオの熱狂的ファンがいるんだろうか。


ということでこれも恒例のツワブキの粕漬(500円)を3個買って帰りました。田舎風にしっかりとした味付けでとても美味しいよ。