磯之川で桜鯛の薄造り 乳母桜のあとで | ファットマンの松山B級グルメ日記

今日の昼御飯は、北条の「磯乃川 」。

風早弁当 945円、鯛の薄造り 400円。


大宝寺の乳母桜を観にいった。松山総合公園のオモテというかウラというかフライブルク通りから折れてすぐのところにある。小泉八雲が怪談の題材にしたという伝説の乳母桜である。怪談といいながら一種の美談というか、お嬢様の身代わりとなって一命を賭した忠義者の乳母の伝説が残っている。

駐車場を降りてすぐに満開の桜並木、坂の上の児童公園を過ぎると大宝寺の境内。乳母桜は聞きしに勝る銘木。八方に張り出した枝はそれぞれ支柱に支えられて貫録十分だ。伝説が本当ならば樹齢は何百年になるのだろうか。白っぽい花はソメイヨシノとはあきらかに違う。満開と聞いてきたのだが残念ながら若干葉桜気味。昨日の記録破りの春嵐のせいだろうと思う。

本堂、太子堂にお参り。本堂は国宝に指定されているとのこと。国宝好きの友人Kに教えてやらなくては。日当たりのよい境内のソメイヨシノは今が盛り。山吹の花、ボケの花も咲いていてまさに春爛漫。坂村真民さんの「念ずれば花開く」の碑があったんだけど、昭和60年と日付が入っていて最初期のものだと思う。碑全体が仏様のような恰好をしていてとても珍しい。このような名刹をいままで知ることもなく、総合公園の隣山ぐらいの認識しかなかったことは松山人として恥ずべきことでありました。


「葉桜や 一夜遅しと悔やみけり」 by ファットマン


ということで「磯乃川」。196号線の旧道沿い、海鮮北斗を過ぎてしばらく行った海べりにあります。こちらも昔からある名店だと思うが最近はとんとご無沙汰。

風早弁当は洗面器ぐらいの大きさがある容器。球形を輪切りにしたというか、大変インパクトあり。エビフライ、唐揚げ、あさりバター、イカの煮付、酢の物、ワカメ御飯、鯛の吸い物。あったかくて手作り感満載でどれもみな旨い。それと4月のサービスメニューとあった鯛の薄造り。ピンク色の薄造りが十数切れ、ポン酢にネギともみじおろしでいただきます。桜鯛を食べに行きたいねと言いながら、なかなか機会もなくてシーズンが終わってしまうのが世の常であるが、400円でそれができちゃった。大変に幸運なことでありました。

郊外にあってチェーン店ではなく、レトルトではない手作りのものを食べさせてくれるお店がだんだんと減っていく。古い言葉でドライブイン的というのかな。ほとんど絶滅危惧種と言ってもいい状況だ。「磯乃川」さんもバイパスができて交通量は減ってしまったことだろう。いつまでも頑張ってほしいな。こういうお店が元気で頑張ってくれることがその町の文化度の高さだと思うのだが。

後から来たお客さんが注文した釜飯が驚くべきスピードで出てきた。こんなに早く釜飯が炊けるわけがないと思うが。予約していた風でもないし。いったいどうなっているんだろう。次回は釜飯試してみよう。それとお勘定して出ようとしたらビニール袋に入った天かすがならんでいて、「ご自由にお持ち帰りください」とあったので当然一袋いただいた。私はいい申し出は断らないことにしているのだ。