もうすっかり昔の感情だけれど

残しておこう


あんなに苦しくて書くこともできなかった感情を成仏させて

もう解き放してあげよう

と思えるぐらいどうでもよくなったから


それは、

いつかその昔のこと




あなたの音は私を弱くもろくさせた


街であふれるあなたの音楽たち



どうして私なの?と思ったり


どうしてそんな人と?思ったり


何度も離れようとした



知りたくもない過去からの

ラブレターたちに

否応なしに あなたの過去に触れた


何年も苦しんだことを

いったい誰が知ろうか


私の試練なんだと

笑っては


耳を塞ぎたくなる音に

この涙はいつ枯れるのかと


ずっと辛く重く

苦しかった 


それでもあなたの前では笑ってた



だからあのロックバンドは

好きで苦手

ほんとは聴けないんだよ



表で好きなバンドは。。。。

と言っては

あぁ無視すること出来ないんだな

咄嗟に言ってしまう

なんなら聴くことも

もうしてないのにな 

なんて思いながら



えぐられて 平常心では

聴けなかった


そうあの頃は聴けなかった


嫉妬とか、そんな単純に言える感情ではなくて

まるで矢を何本も放たれたごとく

「その頃」のリアルが私に向かって

「代わりなんていくらでもいる」と言ってくるかのようだった




けれどいつしか何とも思わなくなった

何年もかけて克服した


私の人生には関係のないことだと

思えた


どんな音楽が残ってても

登場人物になっても

誰かがまた主人公になるのだから

誰かが当人になって

自分のものにするのだから


それって本当に私の人生に 関係ない






誰が創った音楽かなんて

ほんの一部が知ってるだけで

世の中で誰も知らない


誰も。。。




クレジット

表向きなんて

世の中の賞賛なんて、、、


ほんとを知らないのに、、、

推し? 何も知らないのに?


私が言う事じゃないけれど。

どんな世界だ。


楽曲に救われた人がとにかく

たくさんいるのは周知のこと


けれど曲が出来た経緯とかたまに

見聞きすると

え?となってしまう


それも私が言う事じゃないか。



大人の事情は知らない

知ろうとも思わないから

聞かない


そんなこと私と出会うずっとずっと前からの

ことだから

その線には踏み入れないようにしてる

それこそデビュー当時からのことだから

私が知ってはいけない範ちゅうなんだろう


というか私、興味ないんだよね、ぜんぜん。


いつからか

あなたと音楽の話をほとんどしなくなった

私に気遣ってるのか

昔喧嘩になったことで

また不穏になるのイヤだからか

思いの外 私が傷付いてるからか

踏み入れてほしくないのか

私もいちいちもう、聞かない


ギターも 

あれだけやってみようとしたけど

もう教えてほしいとも言わなくなった



個人的には左利き用のギターがほしい

アコギやってみたいのよ

奏でてみたい曲があるんだよね


私は本当は音楽がとても好きだ


それをあなたはいつ知るんだろう

音楽の話を語り合える時がくるんだろうか

もういいや。もう、もう、いいの

音の話、とんだ壁になってしまって。




音の葉はなくとも


それでも 

あの曲は君の歌だと

言ってた曲たちだけは

いつかまた思い出してふいに聴くよ



成仏〜さよなら〜〜



2013  

わたしは


そんな生き物だ