8月12日に行われた勉強会について、アウトプットしたいと思います。


 前半は軸プッシュから自分の立位を感じる、というもの。軸プッシュというのは、攻撃側が肘を曲げ、守備側が肘を伸ばした状態でお互い掌を合わせ、攻撃側が押すことで、相手を崩せるかどうかを試すもの。

 

 一番初めに自分が行うと、全く押せず、全く防げず(壁まで飛ばされました)。攻撃側の時は、押そうと意識すれども力が伝わらずの状態で、どうしていいか分からない状態でした。

 

 その後、立位において意識すべきポイント4つ。①ウナで立つ(特に重要なのはリアレバーと支持基底点)、②支点を作らない(フリーなしなやかな状態)、③調和(押す押されるを交互にイメージ、相手と同調するイメージ)、④ラフ(雑)ではなくレフ(繊細)重心の変化を相手に読まれない、逆に攻撃側は相手の重心の変化を読む)。

 

 これらを意識した後、一次姿勢安定のためのワーク(坐骨刺激、お腹を弛めTh12~L4辺りの脊椎を意識的に後方へ突き出す、ウナチョップ、脇肘をこする)を行い、再度自分の立位をみつめると、踵重心のどっしりしたものに。


 その後、再度軸プッシュを行うと、最初に比べて押せるようになり、堪えられるようになる。特に、攻撃側の時は、相手の重心位置を読むという意識、その時の同調の意識で、かなり変化しました。お腹を弛めてのワークは今後も実践し、少しでの脊柱を自由自在に使える身体になりたいと思います。



 そして、後半は感情をコントロールする、というテーマ。


 感情をコントロールすることで得られるものとして、自分は「自分が欲しい感情が明確になると、大切なことを判断し、決定するときに確かな基準ができる」というのと「自分が発する言葉の質がかわります。自分にも相手にもよい影響力を与えることができる」というメリットに注目しました。前者は、自分の目標達成のため、後者は自分が相手を治療する際に役立つことです。


 その中のワークで、肯定的感情(言葉)リストから1番目、2番目に心に響くものを選ぶというものがありました。ちなみに私は1番は知的好奇心、2番は決断でした。1番目が意味するものは、前世から受け継いでいる魂の目的、2番目は前世から受け継いでいる課題、未熟な面、を意味しているそうです。

 知的好奇心については、常に持ち続けているもので、自分の行動の原動力であるかな、と思います。そして、課題である決断について。これは、もしかすると意味深なものかもしれません。これまで、色々を決断はしてきましたが、今度もまた決断が迫られる場面があり、まだまだ決断が足りない、ということを察してくれているのかもしれません。


 さらに、何かを引き寄せるには、「何をするかしないか、ではなく、そのとき自分はどんな気分か?」を考えるのが重要となります。自分の今の目標を達成したところを想像すると・・・、非常にワクワクします。自分、というものを活かせる天職なのでは?と思えるほどです。


 そして、感情は身体に現れます。例えば肩の外転筋力を使って、好きなこと・嫌いなことを想像するだけで力の発揮が異なります。ある人を想像するのでも、同じ結果が出るので、自分は職場の人を何人かピックアップして試したところ、想像した中で一人を除いて他全ての人で力が減退しました・・・。ある意味、想定内の結果でしたが・・・。これは、以前東京でのマインドセミナーで行った言葉の力に近いものがあり、それだけ言葉の力、イメージの力は大きいことを意味しています。相手への声掛け一つで、相手の力を高めたり弱めたりできる。これは、理学療法士としては常に頭に入れておかなければならないことです。


 最後に、成功へのヒントとして患者さんは未来の感情を手に入れたくて来院している、という言葉がありました。優秀な車のセールスマンは、車を売る際に車そのものをアピールするのではなく、あなたはその車に誰を乗せ、どこに行って、そこではどういうことをするんですか?ということを問いかけるそうです。つまり、相手の感情に訴えているのです。なので痛みを訴える患者さん、この人の痛みの原因は本当にヘルニアが原因なのか?本当に過用が原因なのか?、問題点を探る視点の中に、相手の感情を入れることも重要となります。自分のリハビリを受けて、患者さんにどういう感情を抱いて欲しいか、またはどういう感情を提供できるか?それだけ患者さんの魂を揺さぶるリハビリを果たして提供できるのか?相手に価値を感じてもらう時にも、この考えは非常に重要だと思います。ここに気づくことで、患者さんの全体を診るという意味がまた一つ理解できた気がします。