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香港電影紹介第40回は、チェン・タン・チョウ監督、ユン・ピョウ、ローウェル・ロー共演の「香港極楽コップス 俺たちに明日はある!?」です。
(日本劇場公開時タイトルは「“ユン・ピョウ”in ポリス・ストーリー」)



《あらすじ》
ウォン(ジェームズ・ティエン)率いる犯罪組織が取引現場で取引相手を殺害。その殺害現場の様子を撮影していた情報屋のリー(チャーリー・チョウ)はネガフィルムを餌にウォンを強請り始める。

犯罪組織の密売ルートの情報を得たティン警部(チュン・プイ)は、新米刑事のハー(ユン・ピョウ)とベテランだが型破りなライ(ローウェル・ロー)に行方をくらましている情報屋のリーを捜すよう命じる。
まず、2人はリーの昔の恋人のローサに近づくのだが。。。



今ではレンタル店で全くといっていいほど見かけることもなくなったユン・ピョウ主演作品。
本作品はジョン・シャム&リチャード・ン共演の「新ポリス・ストーリー」の続編であるのだが、前作に特別出演していたユン・ピョウが出てるくらいで話的に繋がりはない。
気の合わない刑事2人が衝突しつつも共同で事件を追ううちに友情で結ばれていくアクションコメディだ。
脚本にウォン・カーウァイが参加しているなど今となっては貴重な1本。


全体的にコメディ色が強いのだが、個人的に好きなシーンとしてティン警部(チュン・プイ)が犯人逮捕の手柄を邪魔されたり、妊娠中の奥さんを交通事故に遭わされたりとハー&ライの二人によって巻き起こされた災難への苛立ちを、殺人現場の検証に託つけて2人におとなげない仕返しをするところとかくだらないんだけど何回観てもつい笑ってしまう。

ほとんど本筋と関係のないライとローサの恋愛模様や「七福星」のようなセクハラネタなんかが大半を占めておりますが(笑)、80年代の香港映画らしいベタな展開が楽しい作品です。


アクションシーンの見所は、またまたお馴染みのメンバーによる、またまたお馴染みの倉庫内でのラストバトルですね。
まず、ユン・ピョウ&ベティ・ウェイの2人が組織の手下達と闘うシーンはリズミカルかつスピーディな殺陣で小気味よい。
(ベティさんのパワフルなアクションが見れますよ!)

その後、ボスのウォン(ジェームズ・ティエン)の部下であるチュン・ファットVSベティ・ウェイ、ディック・ウェイVSユン・ピョウのダブルバトルへ移行。

特にユン・ピョウVSディック・ウェイの闘いは何度となく闘っている2人だけに息がピッタリ合っていて互いの攻防は見応えあり。
《「サイクロンZ」でベニー・ユキーデがユン・ピョウに炸裂させていたあの“机の上に飛び乗ってからの廻し蹴り”をディック・ウェイが披露していますよ!でも蹴られたのはローウェル・ローだけどね(笑)》

面白いのはここからで、闘いの勢いのまま冷凍室に入ったものの閉じ込められて出られなくなってしまうのだが、ユン・ピョウはノースリーブ姿なので寒くて堪らない。
で、闘いながらジャケットを着ているディック・ウェイの袖を破いて自分に着せていくシーンや、あまりの寒さでヨボヨボした動きのディック・ウェイとかウケますよ。しかも靴下の親指の所、穴開いてるし(笑)いかつい顔のディック・ウェイのコミカルな演技に注目です。


もう一組のジェームズ・ティエンVSローウェル・ローのチェーンソーでの闘いもかなり笑えるし面白いですよ。


日本版VHS、DVDともに現在は廃盤なんですが、香港版のVCD、DVDは発売されているので興味ある方はチェックしてみて。


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こちらはポニーキャニオンから発売されていた日本語吹き替え版のVHS。

ユン・ピョウの声は大滝進矢さんが担当されています。
悪くはないんだけど、いまいち印象に残らないかな。やっぱりアムロの声がいいっす(笑)