◎前回のお話




高校に入って特別変わったことは

ケータイを持たせるようになったことだった。


ケータイを持たせるという事は利用料が発生するという事。

かと言ってちょっと自宅から遠いので持たせないのも心配だし…


入学式が終わったあとその足でケータイの契約に行った。

最初のケータイは青色のスマホ。

息子はどんなおもちゃをもらった時より目を輝かせていた。


『ただなぁ、お母さんは学費を払うので精一杯よ?これはバイトだな。』


『やる!バイトやる!』


与えられたおもちゃを取り上げられたら困ると言わんばかりに返事をした。


…とは言え果たして息子にバイトが出来るのだろうか?

手先も不器用だしうまく仕事を覚えて溶け込めるだろうか。


息子は早速学校からバイトの許可書をもらってきた。

私は書名とハンコを押し渡すと息子はバイトを探し始めた。

『友だちに勧められたとこ面接してくる!』


とある飲食店。ますます心配になった。

家では料理一つしない息子がちゃんと時給分の仕事ができるのだろうか…


実家の両親とも相談した。

いろいろ話した結果『やるだけやらせてみよう!』という事になった。


嫌でもいつかは働かなければいけない日が来る。
その日までの練習として。

もし途中で辞めてしまっても仕方ないと思おう。


まずは面接が受からないと…



『お母さん、バイト決まった!』


私の心配とは裏腹に息子の人生初のバイトはあっさり決まった。


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