2000年のしし座流星群の火球による流星痕です。

火球出現時刻は11月19日03時34分です。

マイナス4等と見ました。

カメラは2台だったと思いますが、流星痕用のカメラは用意してなくて、

観測用の28mmレンズ(絞り開放F2.5)をとっさに向けました。

ふたご座に現れたので流星を狙ったカメラには火球は写っていません。

写真は4枚で03時35分から連続撮影で、露出は各30秒です。

 

 

 

 

 

流星痕の写真はこれが初めてでうれしかったです。

2001年のしし座流星群の大出現の前までは流星痕の写真はかなり

貴重だったと思います。

流星痕の研究者の方に詳しいデータを添えて写真を送りました。

 

2000年のこの年はしし座に下弦の月があり観測条件はよくありませんでした。

それでも大出現の期待があって遠征しました。

観測地は福島県大越町の阿武隈の高柴山牧野登山口です。

この流星痕を撮ったあと雲が多くなったので下におりて観測を続けましたが、

HR20ほどで写真に写るような流星は現れませんでした。

写真の右にある青いすじのようなものは月によるゴーストです。

写野の真ん中がふたご座のカストルとポルックス、下の明るい星はこいぬ座のプロキオンです。

カメラはリコーXR1000sでレンズはタムロン28mmF2.5です。

フイルムはコダックゴールド400。