船の燈も灯され | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。

そんなこんなのSINGAPORE。
給油の為に錨泊したのは着岸していた岸壁からわずが1マイル。
周りには同じく錨泊している船が。
写真では結構遠くに見えますが、コレ近いんです。
一番近い船で3ケーブル。
1ケーブルは1マイルの10分の1。
約500mほどの距離。

今回錨泊するにあたり錨鎖を6節くりだしています。
錨鎖、錨と船を繋ぐ鎖で1節は25m。
つまり錨鎖を150m繰り出しています。
今の船の長さは200mなので、もし錨鎖がいっぱいいっぱい張ると、船尾から一番近い船まで150m程の間隔しかありません。

なのでホントはもっと周りに船がいない場所に錨を下ろしたいのですが、もし広いトコに錨を下ろせたとしても、後から他の船が近づいてきたりします。

錨を打つには水深や海底の底質、風の方向の傾向などなど色々と考慮します。
すると必然的に皆同じような場所になるんですよね。

今日は風も穏やかなので、動かされるコトはないでしょう。

夕方になりましたが、まだ他の船も錨泊しています。
When sky blue gets dark enough
To see the colors of the city lights
A trail of ruby red and diamond white
Hits her like a sunrise

そんな錨泊、周りの船も気になるトコですが、これだけ岸壁が近い…つまり街が近いってコト。

コレが逆にストレス‼︎
街が目の前なのに、外に出ることができない‼︎

まぁ、忙しくて街に出るコトなんて殆ど出来ないのですが、船乗り、寝る間を惜しんで街に繰り出す‼︎ってもの。

でも、錨泊だとそんなコトも出来ない‼︎

若い頃は特にそう。
今じゃすっかりオッさんのボク。
寝る間を惜しんで…ではなく、眠れる時間を計算して……になってますが、若い二等航海士や三等航海士は出たくて仕方がないんですよね。

まぁ、どうしようもありませんからね。
こうやってシンガポールも陽が沈んでいきました。

She's always buzzing just like
Neon, neon
Neon, neon
Who knows how long, how long, how long
She can go before she burns away

〜Neon / John Mayer〜