世に液体のボディーソープやハンドソープが現れてからというもの、もう二度と使うことはないだろうと思っていた固形石鹸を、今再び使っている。

だいぶ前から、石鹸成分と水のみのボディーソープやハンドソープを使っていた。泡で出てくるタイプだから急いでいるときも、すぐ洗えるし、とにかく楽だ。便利だなぁと思っていた。

使いやすいからか、使い切るのも早い。詰め替えのボディーソープを買って、ハンドソープと共用にしていた。

それにしても、だ。固形石鹸は安い。液体のソープは、水と容器代があるとはいえ、固形の2倍から3倍はする。なんとなーく、今一度固形石鹸を買ってみようと思った。

めんどくさいかな、飽きちゃうかな、などと心配もあったが、いざ使いだしてみたら、これがいい感じなのだ。とりあえず、まだ少し残っている液体ソープを、急いでいるとき用に近くに置いてみたが、そうそう急ぐことってない。

むしろ、泡立てる時間が心地いいのだ。
外から帰ってきて、石鹸を手に取りコロコロ。ちょっとひと息つく感じである。
料理をする前にコロコロ。さぁ、これから料理するぞーと気合いが入る。
掃除が終わってコロコロ。あぁ、終わった、しっかり洗おう。

手のひらの中で、つるつるした石鹸を転がす感触が、なんともクセになる。純石鹸を使っているので香りはないのだが、石鹸本来の匂いがまた、なんだかいいのだ。(子供の頃に使っていたのは香料が入っていたので、懐かしいというわけではないのだが)

なんだか落ち着く。瞑想に近いものがあるのかもしれない。(そんなに長く泡立てないけど)
もはや液体ソープの、ワンプッシュで終わりだなんてつまらない。
そう、すっかり石鹸コロコロの虜になってしまったのだ。もう、固形石鹸なんて一生使わないと思っていたのに。
いやぁ、人生って、わからないものですねー。