お菓子のふじい | 笹井清範の商人応援ブログ「本日開店」

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日本有数のスキーリゾート、北海道ニセコの隣町、倶知安にある創業60年余の菓子舗「お菓子のふじい」。

その店にはお客さんを楽しませ、惹きつけるさまざまな“発信”があります。

 

そのやり方(技術)はもちろん巧みで、それだけで一つの特集ができるほどです。

けれど、販促や集客を極めるうえで、それよりも大切なのは、誰のために、何をもって、どのような喜びを提供するかという店のあり方(ビジョン)にあります。

“やり方”より“あり方”――お菓子のふじい店長、藤井千晶さんを取材させていただいて思ったのはおおむねそんなことでした。

 

店頭にはニューズレター「ふじい新聞」が掲げられ、季節ごとに3種類ある顔出し看板があり、そして同店のキャラクターの一人、ソフト君が出迎えてくれます。

少し目を上に向けると、2階の窓からソフト君と、もう一人のキャラクター、オーブンちゃんが見る者を誘います。

一歩店内に入ると、商品の価値を的確に伝えるPOP、思わず誰かに伝えたくなるキャラクターたちが出迎えてくれます。

そのほかにも、リーフレットやホームページ、ブログ、フェイスブックなどを通じて、お菓子のふじいの世界観を伝えています。

 

そう、まさに“世界観”と表現するのがもっともしっくりくるのです。

そんな同店の販促の根本には何があるのか――藤井さんへの4時間を超えるインタビューの核心はそこにありました。

それが、あり方(ビジョン)だったのです。

 

名刺をはじめいろんなところに、「お菓子のふじいはこんなお店を目指します」という書き出しでビジョンを明らかにしています。

 

「一生つきあえるお店」

「ココにとって必要なお店」

 

こうも書かれています。

 

倶知安に行くから「ふじい」に行こうではなく

「ふじい」があるから倶知安に行こう

と思ってもらえるお店にしたい

 

このシンプルがゆえに強いメッセージ力を持つビジョンこそお菓子のふじいという伸び行く樹を支える根であり、ブランディングという幹の先に、販促という枝が広がる――だからブレがないのだな、と気づきました。

 

藤井さんの話を聞きながら、商業界創立者、倉本長治が広告について遺した言葉を思い出していました。

 

現代の広告には、人を動かす誠意が不足している。

いや、広告に不足しているのではなく、商人そのものに誠意が足りないのである。

だから、彼らの書く広告が不誠実なのである。

 

広告という言葉を販促に置き換えてみると、とても腑に落ちます。

販促という行為の奥深さを知った倶知安での取材でした。

その詳細は、2月1日発売の商業界3月号でお伝えします。

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