ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックの重鎮イエスが約3年ぶりに来日公演を実施した。

早速、初日の9月5日にその雄志と名演を堪能した。

 

冒頭、TURN OF THE CENTURYがテープで流れると、今年5月に逝去したアラン・ホワイトの映像が映し出された。

幼少の頃のものに加えレノン&ヨーコと一緒に撮られた写真も映し出され、最後はアランの写真と共にAlan White 1949~2022の文字…。

改めてアランが鬼籍の人となってしまったことを実感した。

 

アランへの追悼が終わると、組曲「火の鳥」が会場を包む。

いよいよ、開幕だ。

オープニングはトーマト収録の「自由の翼」。

この曲、実はライブで聞いた記憶が無く、聞くのは初めてのような気がする。

このあと、過去の名曲群と新ナンバーを1曲、そしてメイン・イベントの「危機」へとなだれ込む展開だ。

6月のアイルランド公演以来のライブ、しかも初日にかかわらず安定した演奏。

さすがに超ベテランのなせる技だと思わざるを得なかった。

 

すでにオリジナルメンバーは皆無のバンドではあるが、この名跡「イエス」の暖簾をいつまでも守りつつ、今後も来日公演を行ってほしいと切に思うほどの名演であった。

 

セットリスト
(9月5日)
The Firebird Suite
 1. On The Silent Wings Of Freedom
 2. Yours Is No Disgrace
 3. Does It Really Happen?
 4. To Be Over (Steve Solo)
 5. Wonderous Stories
 6. The Ice Bridge
 7. Heart Of The Sunrise
 8. Close to the Edge
 9. And You and I
10. Siberian Khatru

Encore:
11. Roundabout
12.Starship Troope