ピンク・フロイドのファーストね。1967年の8月に英国のColumbia-EMIよりリリースされた。

 原題は『The Piper At The Gates Of Dawn』だ。なかなか含みのあるタイトルだね。

 日本盤は3ヶ月遅れて東芝/Odeonより発売された。邦題は何とに『サイケデリックの新鋭』ね。まっ、はずれちゃいないけど。

 ミュージック・ライフ67年12月号の東芝レコードの広告で紹介されている。

 71年に再発された時に原題に近い『夜明けの口笛吹き』に変更されるまでは、そのままだった。

 確かに67年のブリティッシュ・サイケデリック音楽を代表する一作だね。ただ、その後のピンク・フロイドとは別物のアルバムだ。

 何故なら、このアルバムはシド・バレットのアルバムだからだ。曲作り、歌、アレンジ、コンセプトなど、バレットが中心となり制作されたからさ。

 ミュージック・ライフ68年2月号に当時のステージ写真が掲載されている。

 サイケ照明がイカす。バレットはイチバン目立っているけど、目付きが、すでに常人ではないね。

 バレットはファースト発表後に薬物中毒が進んでバンドを馘になった。

 その時期の音楽好きのオイラにはマストなアイテムだけど、あまり縁がなかった。

 10年位前に一度、帯付きの東芝盤をゲットして聴いたけど、ピンとこなかった。

 まっ、そりは71年にリリースの再発盤だった。俗に言うピンクの"Rock Now"帯ね。

 そんで、数年後、金策の為に処分した。その後も気になっていた。

 2年位前に紙ジャケCDをゲットしたけど、07年の3枚組CDを見つけたので買い替えた。

 アルバムのステ/モノ・ミックスやシングル曲、未発表テイク等、音源的には、決定版の内容だ。

 こりで、ガッツリ聴き込もうと思ったが、イマイチ気がのらないのだ。何故なら、アナログ盤がないからなのさ。

 オイラはマニアだから、聴く事が出来れば何でもいいって訳にはいかないんだ。

 アナログ盤時代のブツは、レコードがマストなアイテムなんだ。

 レコードを聴いて、そっからCDを聴くのだよ。何故なら、CDにはA/B面がないからさ。

 当時のレコード制作は、ちゃんとAB面を考えて曲順や構成されていたから、ちゃんとAB面が存在するブツで、まずは聴かなくてはいけないからね。

 ただ、ピンク・フロイドのファーストは当時、売れなかったから現在の中古市場では高いのだよ。

 東芝の初版は帯付きだと、30万円が相場だ。帯無しでも3万円はついているね。

 因みに、こりには英国盤では未収録だったシングル曲「See Emily Play/エミリーはプレイ・ガール」が収められている独自編集だった、レアだね。

 II版目の"Rock Now"帯でも帯付きだと3万円前後だよ。

 んで80年代に低価格1500円シリーズで再発されたアイテムは帯もブツも有り難みが無いのさ。とは言ってもあまり出てこない。
 
 もち英国盤も初期アイテムは数万円だ。去年、ユニオンで金が無くてスルーした70年代初頭プレスのドイツ盤は5800円だった。オイラ的には、3000円までだな。

 して、67年当時やその後、米国盤がどこから発売されていたのか記憶にないんだ。

 んな和氣で、なにがしかのアナログ盤を入手しないと聴き込もうと云う気にならないんだよね。

 まっ、来週、給料が出るので久しぶりに買い出しにいくから、それなりのブツが見つかってくれると良いんだけどね。コレクションの神様、ヨロピクッ!…(^・^)Chu♪