まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 さて、今月の火曜雑学、お茶、その最終回は、今時のお茶でございます。

 と、言えば、もうお分かりでございますね。

 近ごろ、女子に人気の、あれ、あれでございますよ。

 近ごろっつうか、女子的にはもう当たり前の飲み物ですよね。

 そう、タピオカ・ミルクティーに始まる、ティー・ドリンク・ブームでございます。

 しかもこれ、世界的なものなんですよね。

 日本では台湾発信の貢茶。中国ではChaGeeとHeyTea。タイにはチャトラムーと、各国発信のチェーン店がそれぞれの個性を競っております。

 今や、フルーツ・フレイバーは当たり前。

 そこにさらにクリームやらジェラートやらチーズクリームやら、かつて想像もできなかったドリンクが百花繚乱状態となっております。

 すんごいですねぇ。

 あ、もちろん、とっしょり蒼辰は、こうしたムーヴメントの蚊帳の外ですよ。

 カヤノソト。

 つまり、縁がない。

 とっしょりあっちゃいけ。

 あっはっはっは。

 ざまみろ。

 もちろん、Z世代の代表、ちゃみにとっては、こうしたティードリンク、もはや日常でございますさ。

 お~ほっほっほ。

 さてそんな21世紀生まれのティー・ドリンクですが、先ずはその発祥をたどってみようじゃござんせんか。

 これ、知ってる人も多いよね。

 台北発祥、春水堂というお店でございます。

 このお店、もともとは、シェイカーで作るアイスティー、泡沫紅茶を考案したお店ございます。

 って、このへんから注釈がいるぞよ。

 今や当たり前となった冷たいティードリンクや、アイスコーヒーでございますが、これ、どちらも日本の喫茶店が発祥なんですね。

 なので、日本以外では、アイスティーも、アイスコーヒーも、ほぼ飲まれておりませんでした。

 80年代くらいまでずっとそうだよ。

 90年前後に香港に行ったことのあるとっしょり蒼辰、そのころ香港のマクドナルドにもアイスコーヒー、なかったと言ってます。

 87年に泡沫紅茶を売り出した春水堂も、ヒントは日本のアイスティーにあったと言ってますので、アイスティーとアイスコーヒー、90年ごろまでは、世界で日本だけのものだったのであります。

 あ、先に言っときますけど、アイスコーヒーが世界で当たり前になるきっかけは、言わずもがな、90年代にスターバックスがアイスコーヒードリンクを大々的に売り出して以来でございます。

 そして、時を同じくして、台北の春水堂が、かのタピオカ・ミルク・ウーロンティーを発売し、一世を風靡するのであります。

 革命的だったんだよね。

 どこが革命的だったのか。

 まず、お茶にミルクやレモンを加えるのは、ほぼ英国紅茶だけの伝統でした。

 で、これ、先々週くらいに話したかな?

 紅茶って、独特の渋み、苦味がある。そこで、ミルクで渋みをまろやかに、レモンで苦味を緩和させていたんですね。

 これ、イギリスだけ。

 もちろん、世界には例外ありますよ。

 インドのチャイはご存知の通り、ミルクと砂糖がたっぷり入ってるけど、そもそも英国の影響だ。

 あと、ジャムを入れるロシアンティーなんかもあるにはあります。

 けど、中国とか日本とか、伝統的なお茶文化国では、お茶はあくまでストレートティーで飲むものでした。

 日本茶になんか入れる?

 入れないでしょ。

 入れないのが、当たり前。

 フレイバーティーだってほぼ例外ですもんね。

 そんな中、春水堂さんは、ぬあんと、烏龍茶にミルクを入れ、シロップで甘くし、アクセントにタピオカまで加えたものを、それも冷やして、アイス・ドリンクとして売り出したのであります。

 ぬあんとも革命的、前代未聞な飲み物でありました。

 ときは90年代くらいのことですものね。

 奇しくも日本では、中国茶がブームになっていたころでございます。

 やれ功夫茶だのなんだの、中国茶を趣味にする気取ったヤカラがうるさかったころのことです。

 とっしょり蒼辰もその一味だったんですけどね。

 そういう人たちから見れば、タピオカ・ウーロン・ミルクティー、あんなん邪道だよ、飲んでるのは女子供ばっかでしょ、ってなもんです。

 しっかし、女子供のパワーは、とっしょり蒼辰の想像を遥かに上回っておりました。

 タピオカ・ウーロン・ミルクティーを始まりとするアイス・フレイバード・ティーはたちまちアジアを席巻するブームとなってゆくのであります。

 あ、そうだ。

 ここでちょっとタピオカってなに? って話ししとかなきゃね。

 知ってる?

 タピオカって、アイスティーに入ってる粒々でしょ、なんて思ってない?

 そう、今じゃそれが当たり前になっちゃったけど、タピオカ、それ以前からある食品だかんね。

 んじゃ、ティードリンク以前は、どうしてたのよ、って話じゃない?

 タピオカ。

 原料は、キャッサバでございます。

 南米原産のキャッサバ、根っこってゆうか、要するに芋が取れるので、これ主食にもできるそうです。

 そんなキャッサバのお芋からとった澱粉が、タピオカです。

 これ、食品に粘りをつける材料にもなったりします。

 ポンデリングのあのもちもち感、あれもタピオカでつけてるんですって。

 そして、透明の粒状に加工したものが、タピオカ・パールです。

 そう、ティードリンクに入ってるタピオカは、タピオカ・パールって呼ぶんだね。

 このタピオカ・パール、お菓子などの補助食品として用いられていました。

 要するに飾りっつうか、アクセントっつうか、そんな使い方ね。

 とっしょり蒼辰が初めてタピオカに出会ったのは、香港。

 香港では当たり前のデザート、西米露に入ってたつぶつぶとしてだそうです。

 西米露?

 タピオカ入りココナッツミルクなんだ。

 ココナッツミルクの中にタピオカが入ってる。

 それだけのデザートなんですが、これがおいしいんだと、とっしょり蒼辰、力説してます。

 香港には、あったかいのも冷たいのもあるんだとか。

 なんでタピオカ入れるのか?

 多分、食感だけと言ってます。

 まぁ、味、しませんものね。

 甘いドリンクに食感を与える効果なんでしょうね。

 この西米露がヒントになったのかどうか、そこはわかりませんが、まさかのまさか、タピオカの消費量、かつてないほどになったでしょうね。

 だって、タピオカドリンクって言い方すらポピュラーになるほどなんですから。

 びっくりです。

 そして、21世紀も4分の1が終わった今、ティードリンクは世界を席巻しておりますですね。

 冒頭にも言いましたけど、フルーツフレイバー当たり前。甘いのも当然。タピオカもふつう。さらにはクリームだのジェラートだの、いろんなものをぶちこむようになりました。

 あ、そうだ。

 ここまで触れなかったんだけどさ、抹茶。

 抹茶フレイバーも、今や世界を席巻してるよね。

 スタバには抹茶オレ、前からあるもんね。

 かくして、コーヒー紅茶世界は、かつてないアイディア勝負の百花繚乱状態となったのであります。

 もはやブームとは言えないよね。

 完全に定着しております。

 ついこないださ、久しぶりマクド入ったら、列の前の二組、両方ともお年寄りのお客さんでさ。それもとっしょり蒼辰よりお年の方なの。

 けど、考えてみれば、マクドも日本上陸から半世紀以上。

 お年寄りにとっても、お馴染みの、懐かしの味になってるんだよね。

 はい、言いたいこと、わかった?

 びっくり驚きの21世紀フレイバー・ティーも、やがて全世代が親しむ、ふつうのもの、飲料の1ジャンルになってゆくんだろうなと、そんなふうに思うわけでございます。

 けど、しかし・・・。

 こっからわとっしょり蒼辰の、とっしょりくさいタワゴトなので、ま、そのつもりで聞いてやってくださいまし。

 要するに、やっぱお茶はストレートティーで飲んでほしいって、そう言いたいんでしょ。

 ま、わかるけどね。

 それも、蒼辰のばやい、日本茶、紅茶、中国茶、なんでもありだかんね。

 それを丁寧に淹れて、ストレートで飲む。

 ま、いい趣味でございますわさ。

 あと、まぁ、そうだけどって思うのわ、甘い飲み物って、健康的ではないよね。

 それはまぁそう。

 今年もそうだけど、気候変動の影響で、夏暑いです。

 ニュースでも盛んに、熱中症対策って言ってます。

 水分補給だ。

 そんなとき、甘い飲み物はあんま役に立たないんだよね。

 水分補給には、ごくごく飲めるものです。

 極端に言うと、ノンカフェインで、甘くないものがいいんだよね。

 なので実は、コーヒー紅茶もだめ。なんと、スポドリも甘いからいかんのです。

 じゃ、なにがいいのっていうと、お水か茶外茶なんです。

 茶葉じゃないお茶、麦茶とかコーン茶とかは、ノンカフェイン、ノンカロリーなんです。

 水分補給にはいっちゃんい~んです。

 でも、熱中症予防には、塩化ナトリウム、すなわち塩分が・・・。

 そこ、昔は麦茶にお塩を少量加える飲み方があったんですって。

 スイカに塩と一緒で、昔の人の経験的な熱中症対策だったんでしょうね。

 暑い夏・・は、さすがにもう終わりだけど、そんなこともちょと頭に入れつつ、21世紀の革新的飲料、ティードリンク類を味わってくださいませませ。

 って、まぁ、そんな話さ。

 え? なに?

 あと、やっぱ、ストレートティーもじっくり味わってほしいな・・って、そ~ゆ~なら、ちゃんと写真入りで、お茶の楽しみ方紹介したら。

 蒼辰流でいいからさ。

 あり?

 なんかしゅんとしちゃってます。

 もっと前向きに。

 やろうよ。

 うん、じゃ、そのうち・・とか小さい声で言ってます。

 はっは~あ、口じゃあんなこと言ってるけど、もしやして、新しめのティードリンクにハマってるんじゃないの?

 え? 違うって?

 あ~やし~い。

 てなわけで、長くなったけど本日はここまででっす。

 金曜日は、もいっかい、お葬式参列から始まった宗教っぽいお話になるそうです。

 でももう10月だよ。

 火曜雑学はどうすんの?

 え?

 その勢いで宗教っぽいお話ですと?

 まぁ~じかよぉ。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。