まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 今月の火曜雑学、お茶の4回目は、お茶の葉を使わないお茶のお話でございます。

 お茶の葉を使わないお茶。

 茶外茶、とかいうらしいです。

 分かります?

 身近なとこの代表選手は、麦茶でございます。

 殻付きのまま焙煎した大麦を煮出したものですね、麦茶。

 こういうふうに、お茶って言ってるけど、お茶の葉を使ってるわけじゃない飲料のことを、茶外茶と、早口言葉みたいな言い方してるわけでございますです。

 いくつ知ってます?

 思いつくままいくと、最近わりとポピュラーなのが、コーン茶ですかね。

 こちら、韓国でふつうに飲まれてるお茶です。

 ほかには?

 日本のだと、はと麦茶、そば茶、昆布茶、柿茶、センブリ茶とかでしょうか。

 でもさ、センブリ茶までいくと、もはや漢方薬だよね。煎じ薬。

 お隣、韓国にもいろんな茶外茶があります。

 よく知られてるのだと、柚子茶とか五味子茶(ごみじゃちゃ)なんてゆうのもありますね。

 韓国伝統茶って呼ばれてるものは、ほとんど茶外茶のようです。

 ってことは、中国にもいろいろあるんだろうなと思って調べると、そりゃ出てくるわ、出てくるわ。

 い~っぱいあるみたい。

 ところが、とっしょり蒼辰やちゃみが飲んだことあったり、日本でもわりと知られてたり、そういうのほとんどないんだ。

 中国の茶外茶、まだまだほとんど紹介されてないのが現実のようです。

 ってゆうか、中国の文化って、やたら幅広くて、奥深いの多いよね。

 さすが中国四千年。未だ神秘の国のようであります。

 と、こういう順番で紹介していくと、お茶って呼び方のせいもあって、なんとなくアジアのものかなと思うと、そうでもないんですよね。

 聞いたことあるやつでゆうと、南米からやってきたのが、マテ茶にコカ茶でしょ。アフリカからはルイボス茶。

 そしてヨーロッパには・・・。

 ね、思い出した?

 カモミール・ティーとかローズヒップ・ティーとかがありますね。

 あと、ジャスミン・ティーとかも?

 ん? それは違うんだ。

 ジャスミンティーは、茶葉を使ったちゃんとしたお茶に、乾燥させたジャスミンの花を加えて、香りをつけたものです。

 こういう、茶葉のお茶に、ハーブやフルーツで香りをつけたものは、フレイバー・ティーという分類になるんだそうです。

 ややこしいですね。

 日本に古くからあるのでいうと、玄米茶が、このフレイバー・ティーの仲間なんだね。

 そのほか、フルーツの香りを加えたフレイバーティーは、只今現在、大変なブームな訳ですが、それは来週、最終回に、今どきのお茶として扱う予定でございますので、フレイバーティーの話、本日はここまでです。

 けど、こうしてみると、お茶じゃない葉っぱで、香りがいいやつや、目が覚めるとか、気持ちがスッキリするとか、効能の感じられるもの、さらには、体験的に、お腹の調子を整えるとか、熱冷ましとか、そういう医薬品的効能のあるもの、そういうものって、世界中でいろいろ飲まれてきたんだってことがよくわかります。

 あ、そうだ。

 葉っぱの利用ってことでいえば、ハーブもそうじゃん。

 樹木や草の葉っぱって、すごいんだね。

 いろ~んな葉っぱが、古代どころか、ひょっとしたら文明以前から、さまざまな効能を求めて利用されていたんだね。

 ライオンだって、お腹壊すと、草食べて、砂場でじっとしてお腹温めてるものね。

 原始人も、お腹壊すと、草を煎じたもの飲んで、お腹あっためてたのかもね。

 そう考えると、木や草の葉っぱは、眠気覚ましや気分転換から、お腹や熱冷ましなどのお薬として、はたまた、お料理においしい香りをつける香料として、いろぉ~んな利用のされ方してたんだね。

 そしてその中から、中でも秀でて爽やかで、香りも良くて、飲むと気持ちがすっきりする茶の木の葉のお茶が、飲料の代表として生き残ったのかもね。

 お茶とハーブや漢方とじゃ、違うものって考えちゃうけど、ルーツを辿ればそういうことなのかも。

 考えてみれば、ハーブとか漢方の煎じ薬とかって、香り苦手な人もいるけど、お茶そのものが嫌いって人、あんまりいないものね。

 そのあたりも、お茶がお茶としての地位を確立した利用なのかも。

 というところで、苦手な人もいる中で、お茶と並ぶ飲料の代表としての地位を確立したアレについても、ちょっとだけお話ししましょうかね。

 アレですよ、アレ。

 コーヒーでございます。

 なんたってコーヒー紅茶ってくらいですからね。

 仕事や勉強の合間に、一息つくときに飲むもの。人類文明のティータイムを飾る代表選手であります。

 って、なんかおおげさじゃね?

 ま、いっか。

 コーヒーって、なんとなく南米原産かと思ってたら、違ってました。

 そもそもはエチオピアが原産地だそうです。

 アフリカ東部の真ん中らへんで、古くから煎じて飲まれてたものが、やがて、イスラムの修道者が用いる秘薬となったんだそうです。

 秘薬だって。

 どんな効能を求めたんでしょ。

 だけどさ、こういうお話に宗教者ってよく出てくるよね。

 日本でも、最初にお茶飲んだの、お坊さんなんでしょ。

 やっぱなんか、精神的な何かを求めるからなのかな。

 どうなんでしょ。

 そしてやがて、焙煎することによって嗜好品となり、1454年には一般大衆が飲むことが正式に認められたんだと、ウィキとかにはそう書いてあります。

 なんかどっかヘンだよね。

 要するに、焙煎することで、手軽に淹れることができるようになったんだと。

 そしたら、みんなが飲みたくなっちゃった。

 そこで、偉い宗教者が、イスラム世界でいうファトアってやつね。ムスリムの指針ってゆうか、そういうものだよね。それを出して、コーヒー飲むことを、正式に許可したと、こういうことなのかな?

 きっとそうなんでしょ。

 こうして、エチオピアを出発したコーヒーは、イエメンを経由して、メッカにたどり着きアラビア・コーヒーとなり、オスマントルコにわたって、トルココーヒーとなり、16世紀にはヨーロッパでも知られ、17世紀に広く飲まれるようになったのだそうです。

 日本に伝わったのは、18世紀末にオランダ人が出島に持ちこんだとありますが、広く知られるようになるのは、やっぱ明治以降でしょ。

 と、こうやってみると、コーヒー紅茶と、西洋の飲料の代表みたいに言いますが、どちらもルーツはヨーロッパじゃありませんでした。

 ちゃんちゃん。

 と、そんなコーヒーなんですが、ただいま絶賛世界的ブームですよね。

 それまであんまりコーヒー飲まなかった国、代表は中国ですけど、今ではそこいらじゅうにカフェがあります。

 で、あの、世界的チェーンとかが出現するようになって、かつては日本独自な文化だったアイスコーヒーも、世界中で当たり前になってきました。

 一方、お茶もお茶でね。

 タピオカミルクティーの大ヒット以来、あっちでもこっちでもチェーン店があらわれ、これまた世界的なブームですよね。

 というわけで、次回最終回は、お茶、今どき事情を探ってみようじゃありやせんか。

 はい、例によって大風呂敷のとっしょり蒼辰でございます。

 大した話じゃないとは思いますが、例によって期待しないで待ってておくんなさいまし。

 ねぇ、蒼辰、その前にお茶しようよ。

 コーヒーか紅茶?

 どっちでもいい。

 お菓子さえあれば。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。