まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 とっしょり蒼辰は相変わらず中国語の勉強しております。

 中級に片手がかかったまんま、あんま進歩もしてないようですが、ま、気長に見守りましょ。

 ただね、中国語を学ぼうとする外国人の中で、日本人は特権的に有利だ、と言っております。

 なにしろ漢字がすらすら読めて、書けて、どんな意味かよく知ってるの、中国語ネイティヴ以外では日本人だけですからね。

 そら有利だ。

 中国語の読みだけ覚えればいいわけですもんね。

 しかも、現代中国語には、日本語と共通の熟語がけっこうあるんですね。

 大きいとこからいくと、地球(ディチョウ)、世界(シージエ)、政治(チャンヂィ)、経済(ジンジィ)などなど。

 あるいは、簡単(ジエンタン)、複雑(フーザー)、健康(ジエンカン)、身体(シェンティ)なんてのもあります。

 こういう言葉って、日本でできたものなんですね。

 明治維新があって、日本人は、それまでのちょんまげ生活から、一気に西洋の文明を取り入れ、新しいライフスタイルを作っていきました。

 その際に、西洋の新しい考え方やらなにやらを、新しい日本語に移し変えてきたわけであります。

 こういうのを、和製漢語ってゆうんだそうですね。

 同じころ、中国でもやっぱり、清朝が傾き、西洋の考え方やら知識が入ってきます。

 これまた、中国語に消化しなくっちゃいけない。

 そこでたとえば、こんな言葉が生まれたんだそうです。

 德謨格拉西。

 これ、[デモクラシィ]と読みます。

 そう、デモクラシーの音訳なんですね。

 こうやって、音訳で中国語に取りこもうとした。

 けど、これ耳で聞いたって、なんですか? だよね。

 意味がまったく通じない。

 どうしたもんか。そういや、お隣の日本ではどうしてるんだろ。

 すると、[民主主義]という言葉に出会うわけです。

 あ、こりゃいい。これなら意味も通じるわ。

 というので、日本でできた和製漢語を、大幅に取り入れちゃったのであります。

 ちなみに民主主義の読みは[ミンジュウジュウイィ]であります。

 こんなふうにして、新しい考えや制度を表した和製漢語が次々と中国語に取り入れられます。

 おかげで、現代日本人が中国語を勉強していると、ほぼ読みさえ覚えればいい単語にやたらと出会うわけです。

 てなわけで、日本人は、中国語を勉強する上で、圧倒的に有利なポジションにいるわけでございます。

 明治の先人たちに感謝でございます。

 もちろん、誇らしいことでもあります。

 現代中国語には、日本でできた熟語がたくさんある。

 そりゃちっとは胸張っちゃいますよね。

 どうだ、日本のおかげだぞ、なぁ~んて言っちゃう人もいるかも。

 けど・・と、とっしょり蒼辰が申しております。

 けど、ちょと待っておくれよ。

 現代日本語、どんだけ新しい和製漢語を作った?

 むしろ近ごろ、カタカナ言葉ばっかじゃないか?

 こないだも、カフェの中でケータイ通話してる若いビジネスマン風が言ってました。

「そのフローをルーティンにして欲しいのよ」

 だって。

 他にも例ないかなぁ~って思ったんだけど、面倒なので、チャットGPTちゃまに、カタカナ言葉多用したビジネススピーチ、作ってもらいました。

 

📢 ビジネススピーチ(カタカナ多用バージョン)

 

我々のプロジェクトは、これから新しいイノベーションを生み出すための重要なフェーズに突入します。

 

まず我々が目指すのは、グローバルスタンダードに準拠したソリューションを提供し、ユーザーエクスペリエンスを最大化することです。そのためには、部門横断的なコラボレーションを推進し、シナジーを発揮することが欠かせません。

 

もちろん、現状にはいくつかのリスクファクターも存在します。しかし、マネジメントチームが適切にリスクヘッジを行い、ロードマップを描いていくことで、我々のビジネスモデルは必ずや次のレベルへとスケールアップできるはずです。

 

最後に、皆さん一人ひとりのモチベーションコミットメントこそが最大のアセットです。我々が共にビジョンを共有し、アクションプランを実行に移せば、このマーケットでのポジショニングを強化できると確信しています。

 

 だってさ。

 けど、現実にこんくらいカタカナ言葉混ぜて喋ってる人、けっこいなくないか?

 そこで次に、カタカナ言葉多用した若者の会話の例、作ってみてもらいました。

 

 まずパターンA。

 

👦A:「昨日のイベント、めっちゃハイテンションじゃなかった?」

👧B:「うんうん!あのDJのパフォーマンス、完全にトップレベルだったよね!」

👦A:「しかも会場のライティングがエモすぎて、もうテンション爆アガり!」

👧B:「わかる~!あのムードで写真撮ったらインスタ映えマックス!」

👦A:「てかさ、あのフードエリアのタコス、クオリティ高すぎでしょ?」

👧B:「そうそう!あれは完全にストリートフードのニューウェーブだよ!」

👦A:「ていうか、次のフェスのラインナップ、もうチェックした?」

👧B:「したした!あのアーティストがヘッドライナーとか、ガチでヤバい!」

 

 パターンB、もっと過激なやつ。

 

👦A:「イエーイ!このシチュエーション、マジでハイテンションじゃね?」

👧B:「トゥルー!ロケーションもバイブスもフルパワーでエモすぎ!」

👦A:「てか、ファッションコーデ、めっちゃグッドセンスじゃん!」

👧B:「サンクス!今日はオールブラックでモードテイスト意識したんだよね~」

👦A:「リスペクト!そのスタイル、マジでアイコニック!」

👧B:「でしょ?てかAのスニーカーも、かなりトレンディじゃん!」

👦A:「イェス!これニューモデルのリミテッドエディション!」

👧B:「オーマイガー!レアアイテムゲットとか、完全にウルトララッキー!」

👦A:「そうそう!でもプライスはちょっとハイコストでビビったわw」

👧B:「わかる!でもそのレベルのクオリティならトータルバリューあるでしょ!」

 

 ありそうだよね、こんな会話。

 なんか、やれやれ。

 しかもさ、文法は日本語の文法で、そこにカタカナ単語はめてるだけだから、いくらカタカナ言葉使っても、英語として通用するわけじゃないって、なんかおかしくね? って感じしちゃいません?

 現代中国語には、日本製の熟語がたくさんあるのだっ、ってえばってみる前に、足元見つめたほうがいいんじゃね? って気分になります。

 明治維新から150年あまり、昭和100年で、戦後80年。

 さまざまな新しい考え方やらなにやらを苦労して日本語に移し変えてきた明治の先人たちに敬意を表しつつ、カタカナ言葉多用するとカッコいいみたいなの、もうやめません?

 てなわけで本日はここまででっす。

 ネクストウィークあたり、テンプス、ダウンしてくんね?

 ナツノアツイノモウウンザリーノ。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。