まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 さて本日は、火曜雑学4月の2回目にして最終回、ずばり[癌]のお話の後半戦でございます。

 って言っても、医学の専門家じゃありませんから、何度も癌を切除する中で、とっしょり蒼辰が覚えた、へ~えって感じのいくつかをお話ししたいと思っとりますです。はい。

 んじゃまず、よく聞くやつ、ステージ判定ってなに? ってとこから始めましょうか。

 ステージ2なら初期? ステージ4ならかなり危ない?

 なんとなくイメージでは知ってても、そういうことなのかって、ちゃんと知っておきたいよね。

 そこで、とっしょり蒼辰が、大腸癌のときに覚えた知識をもとにお話ししてみたいと思います。

 まず、大腸は、筋肉でできてる管です。蠕動しなくちゃいけないので、筋肉でできてます。

 これを内側から見ると、腸壁、腸を取り囲む壁ってことになります。

 で、腸壁の表面は、粘膜で覆われています。

 これ、筋肉組織を守るためですね。

 そして大腸癌は、大腸の中で生まれます。

 どういう拍子にか、壊れたDNAのせいで、無限に細胞分裂を繰り返す癌細胞が発生し、そいつらがやがて、小さな黒い塊となるわけです。

 黒い塊は最初、粘膜の上に浮かんでいます。

 この状態なら、ステージ0です。

 運よく内視鏡検査で見つけられれば、内視鏡で除去することができます。

 とっしょり蒼辰は、食道癌をこの段階で見つけてもらいました。

 おかげで、内視鏡による手術・・じゃなくって、処置によって、除去できたんです。

 これ、前回を参照してください。

 この段階で大きさ数ミリあるかないか。

 まず、内視鏡検査じゃないと発見できません。

 黒い塊がこれよかおっきくなってて、筋肉層にまで浸潤していると、ステージ1です。

 つまり、筋肉層に根をおろしちゃうわけね。

 蒼辰の今回の咽頭癌が、この段階か、その上か、ってとこだったようです。

 この段階でも、内視鏡で取れるか、それとも、手術が必要になるか、微妙なとこです。

 じゃ、ステージ2はどうなんだ。

 ステージ2は、黒い塊=悪性腫瘍が、筋肉層を突き破って、反対側まで到達している状態です。

 ここまでいくと、腸の外側のリンパ液に癌細胞が流れ出して、ひょっとしたら転移しているかもしれない状態です。

 ステージ2までいくと、もう癌、腸ごと切って切除しなくちゃいけません。

 とっしょり蒼辰のばやいだと、腫瘍の大きさ直径およそ9ミリ。切り取った大腸の長さが、余裕を持っておよそ2センチです。

 幸いなことに、この程度だと内臓の機能低下とかの影響もほぼないし、結果、転移もありませんでした。

 めでたしめでたしです。

 とあるお医者さんに言わせると、ステージ2までの大腸癌は、ほぼ100%完治するんだそうです。

 ほぼ100%ですって。

 医学の最前線、私たちのイメージよりも遥かに先を行ってます。

 無知な患者として感謝しかございません。

 えっと、まだ途中だった。

 ステージ3になると、悪性腫瘍はさらに大きくなり、癌細胞がリンパを通して全身に広がっているか、すでに転移している状態です。

 でさ、癌が厄介なのは、これくらいの段階までこないと、自覚症状って出てこないことなんだよね。

 ステージ2までだと、痛い痒いどころか、なんか調子悪いって感じも、ほぼないケースが多いようです。

 ステージ3になって、ようやく、なんか調子悪い、って感じが出てくる。

 大腸癌だったら、下痢と便秘を繰り返すとか、食道癌だったら、なんか飲み込んだものがつっかえる感じがするとか、その程度です。

 その程度がどの程度かは、医者嫌いな人なら、決して病院ゆかずに我慢しちゃうレベルです。

 だから、発見が遅れちゃうんです。

 この段階で我慢してるとどうなるか。

 癌=悪性腫瘍は着実に大きくなり、ステージ4になります。

 ステージ4は、もう転移している状態です。

 もちろん、最初の癌も、かなり大きくなっています。

 切除するための手術も、より規模が大きくなります。

 正直、厄介です。

 それでも、今は治療方法がこの段階でもいくつもあります。

 今、参考にしているWikipediaにも、ステージ4であっても、末期癌ではないよと、はっきり書いてあります。

 なので、やたら絶望するなかれ。

 お医者さんの診断をよく聞き、自分でも癌について、癌治療について、分かる範囲で学んで、立ち向かってほしいと思います。

 で、ここからだんだん、脅しみたいな話になっていくんだけど、そんなつもりはないからね。

 ただ、知る限りでの、癌の実際って話だからね。

 というわけで、つぎ、食道癌の場合のお話です。

 さっき、ステージ2くらいから、癌は手術で切るしかないってお話をしました。

 今は、腹腔鏡手術って方法を使うんだよね。

 これ、お腹に小さな穴を4箇所あけて、そこから炭酸ガス入れてお腹を膨らませます。

 その状態でできた空間に、穴のひとつから内視鏡入れて、癌のあるとこを切除、つまり切り取っちゃいます。

 で、腸をつなげて、切り取ったとこを、ちょっとだけお腹切って取り出して、縫合しておわりです。

 とっしょり蒼辰の大腸癌もこの方法で、おかげで4センチくらい切るだけで済みました。

 これ、昔の開腹手術だと20センチ以上切らないといけなかったそうです。

 それだけ、患者の負担が軽くなった。

 結構なことです。

 ところが、食道癌、これとおんなじやり方が、やりにくいんです。

 どうしてか?

 胃や大腸は、ほら、お腹のやらかいとこの下にあるじゃないですか。

 だが食道は? はい、肋骨の向こう側にありますよね。

 なので、鎖骨の下とか、そういうとこから内視鏡を入れなくちゃならない。

 結果、消化器科的に、最大規模の手術になるんだそうです。

 大腸癌の腹腔鏡手術だと、翌日にはもう病室に戻り、歩け歩けと言われます。

 そのほうが回復が早いんですって。

 けど、食道癌だと、手術後、集中治療室送りです。三日間程度は、水を飲むこともできず、いっぱい管つけて、安静にしてないといけません。

 とっしょり蒼辰の友人も、ステージ3で食道癌取りましたが、かなり大変だったようです。

 なので、食道癌、なるべく早く発見したいです。

 とりわけ、お酒飲むと、顔が赤くなる人、気をつけてください。

 なんでか。

 お酒飲むと顔が赤くなるのは、本来人には3種類あるアルコール分解酵素のうち、ひとつが欠けてる状態なんだそうです。

 ただ、そのこと自体は、健康に影響は与えない。

 それでもお酒が飲めるなら、それはそれでいいんですって。

 ただし、そういう人が、若い頃から飲んだお酒の総量が、あるレベル、多分、その人にとっての臨界点を超えると、食道癌リスクが急激に高くなるんだそうです。

 これ、お医者さんに聞いた話で、ちゃんと医学的エビデンスもあるお話です。

 なので、お酒飲むと顔が赤くなるタイプの人、45才くらいを過ぎたら、ぜひとも年に一回は、胃カメラの検査、受けるべしです。

 初期の食道癌を見つける方法は、今のところただひとつ、胃カメラでの検査しかありません。

 ね、なんかね、だんだん脅しみたいな話になってくるんだけど、これ、ホントの話だかんね。

 え? っと思った人、ぜひぜひ心掛けてくださいまし。

 ん~と、だんだん長くなってきちゃったんで、そろそろ切り上げなくっちゃね。

 癌、いろいろ調べたり、お医者さんに話を聞いたりすると、新しい治療法がどんどんできて、ずいぶん治りうる病気になってきました。

 癌だって診断されても、すぐ治療法の話をしてくれます。

 手の打ちようのある病気になってきてるんです。

 ただし、ただしなんです。数日前の新聞にも、新しい癌治療の医療費が、とっても高額になってるって話が載ってました。

 抗がん剤にしろ、新しい免疫療法の薬にしろ、以前のものに比べると、とっても高額になっている。

 一人一月あたり数十万円とか、百万円を超えるなんてケースもざらにあるとか。

 もちろん、日本は保険制度がしっかりしていて、患者の負担は2割か3割だし、高額医療費補助制度というものもあります。

 それでも、月に5万とか8万とか負担しなくちゃいけないケースはざらにあります。

 さらに言えば、高額な治療費って、やっぱ国の医療費負担を重たくしてるんですよね。

 国の負担が大きくなるってことは、世の中全体、国民一人ひとりの負担も大きくなるってことです。

 それ防ぐにはどうしたらいいか。

 癌にならなきゃいい。

 だったらいいんだけどね。

 癌は、いわゆる生活習慣病とは違います。

 不摂生とかでなっちゃう病気とは根本的に異なります。

 避けようがない病気って言ってもいいかもしれません。

 じゃ、どうすんだよ。

 できることはといえば、早めに見つけようよ。

 それしきゃないんです。

 でもって、早めに見つけさえすれば、決して怖くないのも事実です。

 なので、みなさま、検診、ちゃんと受けてくださいね。

 で、なんでも、再検査って言われたら、素直に専門のお医者さんとこで、さらに詳しい検査受けてくださいね。

 それが、自分を救い、ひいては医療費の削減にもいくらか貢献できる、有力な手段です。

 だって、限度超えちゃえば、やっぱ怖い病気であることは変わりないんだよ。

 苦しむのは自分なんだよ。

 なので、何度でも叫びます。

 癌は、早めにめっけましょう。

 そのための検診と検査は、ためらわずに受けましょう。

 なんか、珍しく大真面目な結論になっちゃいましたが、都合4回も癌を切除し、ほかにももういっこがんのあるとっしょり蒼辰が言うと、みょうに説得力あるでしょ。

 てなわけで、みなさま、検査、ちゃんと受けてね。

 はい、本日はここまででっす。

 そして、癌の話も、これでおしまいでっす。

 金曜日はね、ぬあんと、まだネタが決まってません。

 またupが遅れるかも。

 ま、それでもいいんだけど。

 そして、明日からはもう5月。

 来週からは、5月の火曜雑学。

 新緑とともに、当blogらしいネタになると蒼辰が言ってます。

 どうなんだか。

 ぜひとも、ツッコミどころの少ない原稿をお願いしたいと思います。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。