まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 昨日、とっしょり蒼辰、かかりつけの病院で、上部内視鏡検査、受けてきました。

 なんじゃそりゃ。

 胃カメラで、食道と胃の内部をチェックする検査。

 あ~あ~、俗にいう胃カメラ飲むってやつですね。

 何回目?

 数えきれない、って、蒼辰、言ってます。

 そうだよねぇ、58才で、大腸癌めっかって、手術で切除して、その事後を見るために胃カメラ飲んだのが初めてだもんね。

 あれからもう10年余り。

 年に一度は最低でも飲んでるから、もう十数回ってことか。

 慣れたもんだ。

 ありゃ?

 んなもん、慣れるかっ、とか怒ってます。

 苦しいの?

 当たり前だ、ってさ。

 そうなんだよね。誰に聞いても、苦しい、辛いって言います、胃カメラ。

 入ってくとき、オエってなるしね、検査の間中、苦しいし、気持ち悪い違和感あるしね。

 けど、それがイヤって人には、麻酔もあるんでしょ?

 あるんだよね。

 こちらですと、痛くも痒くもありません。

 なんも感じないうちに終わっちゃいます。

 それなら楽じゃん。

 え、なぁに?

 ただし、麻酔または緩和剤使うと、一日仕事になる。

 って、どういうこと?

 麻酔のあと、酩酊状態が残るんですか。

 酔っぱらったときみたくなるってこと?

 とっしょり蒼辰、下部内視鏡のとき、緩和剤、経験したそうですが、足元がふらつき、呂律が回らなくなり、視野もぐるぐるする。

 ヤバいじゃん。それ、酔っぱらってるよ。

 なので、検査後、自動車やバイクの運転はもちろん、自転車も乗れないそうです。

 最低でも1時間は、病院で横になってなきゃいけません。

 すなわち、一日仕事で、なおかつ運転して帰ることはできません。

 その点、蒼辰みたいに、麻酔なしでやれば、検査中は苦しいけど、終われば速攻、普段の生活に戻れます。

 すなわち、半日仕事。

 う~む。どっちがいいか、微妙なとこですね。

 そもそも、そんな苦しい思いしてまで、なんで検査受けるわけ?

 どっこも痛くも痒くもないんでしょ。

 そいでしかも検査受けて、どこも異常ありません、なんて、なんかちょっとばかばかしくない?

 はい。とっしょり蒼辰も、昔はそうだったそうです。

 だがしかし、めっかっちゃったんですね、癌が。

 あれは、便潜血でめっけたステージ2の大腸癌を手術で切除して、数年後のことでございました。

 転移がないかの検査のため、大腸内視鏡だけじゃなくて、胃カメラも、毎年受けてたんですね。

 そしたら、めっかったんです。

 できたばっかの食道癌が。

 ほぼステージ0ですから、手術の必要はありません。

 内視鏡、すなわち胃カメラで切除して、おしまいです。

 さすがに処置は麻酔受けてやりますから、寝てる間です。

 入院期間が一週間。

 これで、癌の芽がつめるなら、やっぱ検査は受けるに越したことはない。

 そのとき、急速に考えが変わったんだそうです。

 2年後には、再びステージ0の食道癌が見つかり、同じように内視鏡で切除しました。

 今も、胃カメラで見ると、食道癌の卵がいくつもあると、お医者さんに言われてるそうです。

 あ、だから検査受けるわけか。

 毎年受けてれば、そりゃ進行癌になる前に見つけられるものね。

 けど蒼辰、なんでそんなに食道癌できるの?

 おっとこれには、ちゃんと理由があったのでした。

 とっしょり蒼辰、お酒飲むと、顔が赤くなるタイプです。

 この、顔が赤くなるタイプ、食道癌のリスクが高いんだそうです。

 いや、ほんとの話。

 お酒を飲んで顔が赤くなるのは、本来3種類あるアルコール分解酵素が、ひとつ足りないからなんだそうです。

 それでもお酒は飲めます。

 飲めるなら、飲んでもいい。

 ただし、若いときから飲んだお酒の総量が、その人の臨界点を超えると、食道癌のリスク、急激に高まるんだそうです。

 これにはエビデンスがあると、お医者さんに教わった話ですから、確かなことです。

 なので、お酒飲むと顔が赤くなるタイプの人は、中高年になったら胃カメラ検査、受けたほうがいいです。

 胃癌と違って、食道癌、胃カメラじゃないと見つけられないから。

 でもさぁ、痛くも痒くもなくて、調子悪いって感じ、なぁ~んもしないのに、胃カメラ?

 なんか大袈裟だよなぁ、ってその気持ち、わかります。

 わかりますが、ちょと脅かします。

 食道癌、なにか違和感や自覚症状出たときには、もうたいていの場合、ステージ3以上に進行しています。

 逆にいうと、ステージ2までだと、自覚症状、なんにもなくて当たり前なんです。

 だがしかし、ステージ2以上だと、手術で切除するしかありません。

 内視鏡で取れるのは、ほんとに初期のときだけなんです。

 そして、食道癌の特徴は、進行が早くて、転移しやすいことです。

 ステージ2からは加速的に成長しちゃいます。

 さらにさらに、食道癌の切除手術、大変です。

 消化器系として最大規模の手術だと、看護師さんが教えてくれましたから、これまた確か。

 なんで?

 胃や大腸は、お腹のやらかいとこの中にあるじゃないですか。

 けど食道は?

 触ってみればわかりますよね。

 肋骨の下にあるんです。

 つまり、お腹を切ればすぐそこにあるわけじゃない。

 しょうがないから、肋骨の上下とか、骨が邪魔しないとこから内視鏡を入れて手術するっきゃない。

 そのために大規模な手術になっちゃうんですね。

 蒼辰が大腸癌を手術でとったとき、その日の夜は、個室をあてがってもらって、看護師さんもついてくれました。

 けど、朝になったら大部屋の自分のベッドに戻ります。

 でもって、歩け歩け言われます。

 そのほうが傷口の回復が早いんだそうですね。

 でもって、術後一週間で退院です。

 だがしかし、食道癌の手術だと、そうはいかない。

 術後、集中治療室送りです。

 三日間は、何本もの管につながれた状態で、水も飲めず、仰向けのままじっとしてなくちゃいけません。

 入院期間だって長くなります。

 それでやっと終わりかというと、そうはいかない。

 さっきも言ったように、食道癌は転移しやすいんです。

 とっしょり蒼辰の友人にも、ステージ3で食道癌が見つかり、手術で切除。数年後、転移して、再び手術となった人がいるそうです。

 ステージ3以降だと、やっぱ簡単じゃないよね。

 手術も大変だけど、抗がん剤だったり、放射線だったり、辛く苦しく、そして長い戦いが待っています。

 それなのに、ステージ1までで見つけちゃえば、まじ、決して怖くない病気です。

 蒼辰みたいに、ほぼステージ0で見つけちゃえば、盲腸に毛のはえた程度で終わっちゃいます。

 そこのあなた。ビール飲みながら、ほんのり顔を赤く染めて、これ読んでるあなた。

 それでも胃カメラ、イヤですか?

 マジ、受けといたほうがいいよ。

 年に一回、ほんの10分か15分のことなんだから。

 はい、というわけで、とっしょり蒼辰の[イカメラのススメ]でした。

 けどほんと、胃カメラに限らず、受けられる検査は受けといたほうがいいと思うよ。

 現代の医学ってホントすごいから。

 癌も、早期に見つければ、決して怖い病気じゃないから。

 てなわけで、本日はここまででっす。

 次回は、火曜雑学、は~るよこいっ、の最終回です。

 そして来月は?

 ん?

 その前にもなんかありそうだ、って?

 まぁ~た匂わせと思わせぶりのシメですか。

 ほんじゃ、いつものように、期待しないで待っててくださいまし。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。