まいどっ。

 ちゃみでっす。

 なんかさ、秋めいてきたような感じ、しませんか?

 真っ昼間はともかく、朝晩とか、かなり涼しくなってきたじゃないっすか。

 なんか、ほっとしますです。

 

 てなわけで、って、なにがてなわけか分かんないっすけど、世間的には、季節商品の時期でございます。

 かの有名なお月見なんちゃらも発売になりましたしね。

 でもって、目立つのが、サツマイモですね。

 スイート・ポテト。

[おいも]っていえば、ジャガイモも里芋もあるけど、やっぱサツマイモですものね。

 なんでか。

 甘いからです。

 それだけでおやつになるからです。

 だから、女子のお友達なのであります。

 

 サツマイモ。

 というわけで、本日はサツマイモと目黒の関係についてのお話だそうです。

 は? 目黒?

 ま、いいや。

 え~っと。

 サツマイモは、サツマイモってくらいですから、鹿児島がもともとの産地なんですよね。

 え? 違う?

 なんでよ。

 なに?

 日本で最初にサツマイモの栽培が盛んになったのは、確かに鹿児島だけれど、ルーツははるか遠くにある。

 遠いって、どんくらい遠いんですか。

 中国、フィリピン、インド洋経由で、アラビアを通過して、西ヨーロッパ、さらに大西洋を渡って、南米にある。

 ちょちょ、ちょっと待って。

 今、世界地図見てますけど、それって、ほぼほぼ世界一周じゃない。

 太平洋経由ならすぐなのに、んまぁ、遠回りしたこと。

 なんでそうなったんですか。

 

 そもそも。

 ほら始まった。

 蒼辰って、そもそも好きなんですよ。

 なんでも、そもそもが分からないと納得できない性格らしくって。

 芋なら芋で、うまいかまずいか、そこだけじゃんかと、ちゃみなんかは思うんですけどね。

 あ? ごちゃごちゃ言うなと叱られました。

 ほんじゃ、サツマイモのそもそも話。

 そもそも、サツマイモのルーツは、ジャガイモやトウガラシ、タバコ、コーヒーと同じく、南米にあった。

 ほわっ。

 南米ってすごいっすね。

 いろんなもんが生えてたんだ。

 この分だと、やがてそっちの話もアリだな、きっと。

 そうなんだけど、今日はサツマイモと目黒と蒼辰が言ってます。

 だから、なんで目黒?

 気になるけど、ま、いっか。

 ほいで?

 そうした南米原産の作物は、コロンブスのアメリカ大陸発見から、次々とヨーロッパに紹介された。

 いつ頃?

 15世紀の終わり頃から、16世紀の初めにかけて。

 日本でいうと?

 あ、戦国時代か。

 しかし、サツマイモは、熱帯性の植物で、ヨーロッパでの栽培には向かなかった。

 ヨーロッパでは、ジャガイモのほうが広まっていったですね。

 ほいで、ジャガイモがポテトと呼ばれるようになったので、甘いことから、サツマイモはスイートポテトと呼ばれるようになった、と。

 そして時代は大航海時代。

 16世紀になると、ヨーロッパの船が、次々と東、アジアを目指します。

 サツマイモも、こうした船によって、フィリピン、そして中国に伝わります、と。

 よっ、だいぶ近づいてきたね。

 それで?

 

 それは1605年のこと。

 お、ずいぶん年代がはっきりしてるんですね。

 江戸幕府のオープンがその2年前ですから、江戸時代になったばっかのことです。

 琉球が飢饉に襲われ、人々が飢えていた。

 ほうほう。

 それを見た、野国総管という役職にあった人が、中国の福州から鉢植えを持ち帰ったのが、沖縄に渡った最初なんだって。

 そしてやがて、薩摩に渡り、栽培されるようになったと。

 こっちは、何年とかはっきりしてないんですね。

 おおよそ、17世紀の初め頃のことです。

 さらに、西日本で大飢饉があったときに、薩摩だけは死者が出なかった。

 なんでかっつうと、サツマイモ食ってたからなんだ。

 はは~ん。

 このことで、サツマイモ、にわかに注目集めちゃうんですね。

 なにしろそのころはまだまだ、なんかあると、すぐ飢饉になっちゃう。

 そんなときに、痩せた土地でも、雨が少なくても、収穫できて、食べればお腹いっぱいになって、飢えをしのげる作物、大切です。

 そういう作物のことを、救荒作物っていうんですね。

 人々が飢えで死ぬことがないように。

 って、ゆうんで、1735年に、八代将軍吉宗の命令で、蘭学者の青木昆陽が、薩摩から種芋を取り寄せて、小石川の御薬園で試しに栽培したのをきっかけに、東日本にも広まったのだそうです。

 めでたし、めでたし。

 というわけで、青木昆陽先生、東日本では、サツマイモの父でございます。

 そのお墓が、目黒のお不動様にある。

 は~あ、そいで目黒か。

 仁王門をくぐり、長い階段を登ると、本堂の前に出る。

 そこでお参りを済ませてから、本堂の裏手に回ると、右手の方に墓地があって、その一角に、青木昆陽さんのお墓があって、石碑かなんかもあるはずなんですか。

 ってさ、そこまで詳しいのに、なんで最後が曖昧なんですか。

 え? なんせ子供のころの記憶だから、若干のまだらがある、って?

 子供のころ?

 え? 蒼辰って、目黒不動の近所で育ったんですか?

 へ~え。蒼辰、意外と都会っ子なんだ。

 そんで?

 目黒不動、毎月8の日が縁日で、結構賑やかだから、観光にはいい。

 へぇ、そうなんだ。

 植木市が名物だけど、食い物の屋台もいっぱい出るって?

 んじゃ、植木の店、冷やかして、屋台で食べ物買い食いして、最後に焼き芋買って、それ食べたべ、青木昆陽先生のお墓にお参りすれば、関東サツマイモ・コースの完成ですね。

 気張らないお出かけには、お手軽だし、いいかもね。

 

 暇つぶしにちょうどいい。

 読むラヂオでした。

 面白そうぶってっけど、役に立たねぇ話ばっかだよな。

 いいのっ。それがウチのblogなのっ、と蒼辰が叫んでます。

 じゃ、ま、そんな感じで。

 次回は、きっと暦関連だと思います。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。

(ま~た写真ないんでやんの)