BL Dream 56 | 櫻葉と嵐を愛し、画く世界

櫻葉と嵐を愛し、画く世界

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店が終わって着替えもそこそこに
「それじゃお先にっ」

もったいないけど普段使わないタクシーを使って1人で帰宅した



けど、翔ちゃんは布団を頭から被ってて
「 しょぅ・ ・ ちゃん?」
起きる気配がない



しかたなく今夜はそのままそっとしておいて自分の部屋で朝が来るのをじっと待った







昼近くになってやっと翔ちゃんがキッチンに顔をだす

「 あ、おはよう翔ちゃん 」

『 ぉ おはよ…』

「コーヒー、飲む? 」

『 ぅ うん 』


いっぱい眠ったはずなのに一睡もできてないかのような酷い顔色


心配の押し売りは良くないけど…

「 翔ちゃん・ ・ 何かあっ… 」
『 あのさ、昨日はすまなかった 取り乱して、、
お客の前であの失態は無いよなぁ プロ失格。
以後気をつけるから』


そうじゃないよ…
そんな反省の言葉を聞きたいわけじゃない

「 オレは翔ちゃんのこと何でも知りたい」

『 ・ ・ ・ ・ 』

「 オレじゃ翔ちゃんの力になれない…かな?」

翔ちゃんが素直に打ち明けてくれないなら
こっちが真っ正面からぶつかるしかない








『 ありがとう、雅紀 』

「 翔ちゃん 」


『 俺さ、今が一番幸せだから。
店があって、仲間がいて ・ ・ お前がいてくれて
だから、大丈夫。
・ ・昨日はたまたまちょっと疲れでイライラしてて、あの客の図々しい態度にムカッときた、それだけなんだ… 』


「 嘘が下手なんだから 」

『 ・ ・ ・ 』


「 翔ちゃんがそんなことであんな態度をとる人じゃないことくらいわかってるんだよ?」

『 ・ ・ ・ ・ ・ 』



口を真一文字にして湯気の出なくなったコーヒーに視線を落とす翔ちゃん

それ以上詮索したら逆に追い詰めちゃうような気がして…


「 いつでもオレに頼ってよね!
これでも毎日鍛えてるんだから 」

力こぶを作って胸を張る


「 ふっ… たっよりねぇけど抱きしめたくなる」

ちょっとだけ翔ちゃんが笑ってくれたから

その日はそれで良しにして
淹れ直したコーヒーを2人で一緒に飲んだ




つづく……