同年齢で長い付き合いになる深川にある浄土宗の寺院住職にいくつかの用件があったので電話をした。

先週12日に電話したら、兼務寺のある山形県に行っていると言われた。

今日は、東京盆の送り火の日なのでご自坊にいると思い、電話をした。
「ご住職はいらっしゃいますか?」
「住職は棚経に出ています」「それでは後日にまたかけさせていただきます」
「後日でよろしいですか」「はい。急ぎませんので」そう言って電話を切った。
 
2度とも電話を受けたお寺の方は、何処の誰と訊かなかった。
「戻りましたら、こちらからかけるようにします」そこまでいかなくても、本人に伝えておくくらい言って欲しかった。
 
内心「えっ16日、送り火の日なのにまだ棚経」と思った。お寺によっては全部の檀家さんを廻っていたり、お寺にお位牌を持ってきてもらい合同の盂蘭盆法要をしたり、新盆の方だけ来てもらったり、当山のように新盆のお宅と希望者だけにはがきを出して本人のご意向を聞いて伺うとかさまざま。
 
新暦7月に迎えるお盆を「新盆」といい、主に東京、横浜、静岡、函館といった一部地域、特に都心部に定着しています。

都市部では、新暦を徹底させようとしていた明治政府の影響が強く、農作業をする必要もあまりなかったことなどから、旧暦の7月がそのまま新暦に反映されて固定化したと考えられています。

2024年の新盆(しんぼん)は、7月13日〜7月16日です。

深川の方も多分7月13日~16日なのだろう。
なお、故人の四十九日以降に初めて訪れる「新盆(にいぼん)」とは異なるため注意しましょう。

沖縄などで用いられる「旧盆」

沖縄や奄美大島などの南西諸島の地域では、旧暦7月にお盆を迎える「旧盆」が定着しています。

旧暦は月の満ち欠けを軸とする暦であるため、旧盆の時期が8月になったり、9月に入ったりと、その年によって異なるという特徴があります。
また、旧盆中の沖縄では、会社や学校のほかに、お店や病院なども休みになることがあるため注意しましょう。

2024年の旧盆は8月16日〜8月18日、地域によっては8月19日までとなります。

お盆の過ごし方はさまざまですが、ご先祖様の霊をお迎えする期間であることから、お墓参りやお供えをすることが一般的です。盆中にすること。👇

迎え火・送り火を行う

お盆の時期に行う迎え火

迎え火・送り火は、お盆の時期に行う風習です。

ご先祖様の霊がこの世に戻ってくるときに迷わないようにお盆の初日に「迎え火」で迎え、お盆の終わりには「送り火」を焚いてあの世へ見送ります。そのため、迎え火と送り火は、目印になるように家の前で行います。

 

お供え物を準備する

キュウリで作った馬とナスで作った牛

ご先祖様の霊に感謝や供養の気持ちを伝えるものとして、お供え物を置くことも大切です。

なるべくお盆を迎える前に、果物や生花、提灯や精霊馬などを準備しておきましょう。
精霊馬とは、キュウリやナスに割りばしなどを差し込んで、馬や牛に見立てたお供えです。
キュウリで作る馬には「ご先祖様を早くお迎えしたいという思い」が、ナスで作る牛には「少しでも長い時間ご先祖様と一緒にいられるように」という思いが込められています。

 

お墓参りに行く

墓地で手を合わせる高齢の人

家族や親戚とお墓に足を運び、ご先祖様に手を合わせることも、お盆の期間中にしておきたいことの1つです。

基本的に日程の決まりはないものの、ご先祖様を迎えるという意味を込めて盆初日に行くのが望ましいとされています。

今日16日は、ご先祖様を送る意味を込めてのお墓参りに何組かの檀家さんが来られた。ひと組はその家のお母さん(孫から見るとお祖母さん)の命日での墓参だった。

 

お盆は、年に1回、ご先祖様の霊を自宅に迎えて感謝と供養をする大切な行事です。

そのため、迎え火・送り火の用意や精霊馬などのお供え物、盆踊りというように、特有の風習が多いのもお盆の特徴といえるでしょう。