涼しいうちにお墓参りと言うことで、7時前から墓参の方が多く見えられた。その方達の殆どがお盆のご挨拶に玄関にも来られる。お寺にとっての8月13日は一年のうちで、檀家さんと接する日の多さでは五本の指に入る日である。


お墓参りを済ませてから自宅の盆棚にお線香をあげ、ご先祖さまを、または近年亡くなられた故人をお迎えした心になるのだろう。終の棲家・お墓にいらっしゃるという思いでお迎えに来られるのだろう。遠くにお墓のある方は、そういうわけには行かないので、ご先祖さまに来ていただく。何れにしても、各家の玄関先や門でお迎え火を昨晩だったり、今晩に焚く。住宅事情も変わり、それも出来ない家も多くなった。まずマンションはお迎え火を焚くのは難しい。時代にあった、それぞれの事情にあったなかで、お盆の心を表すしかない。仏壇から位牌を出して盆棚にかざる。その盆棚をつくる家も少なくなった。