第３３８６回「ジャンケンで勝つ方法を教えて差し上げます。」
のお話。
２０２４年７月１４日日曜日の投稿です。
２０２０年 平島団地分裂騒動顛末記 第１３２５話
【前話 第３３８４回の続きより。】
西日本豪雨水害の被災地の岡山県岡山市東区平島団地では、
昭和４５年に分譲が開始され、約５０年が経過し、当時、
１０４才を筆頭に、９０才、８０才、７０才の世帯が大半を
占める高齢者の集落となり、毎日が日曜日の元岡山市役所職員の
Ｂ１元町内会長らの不良高齢者が数人で
徒党を組み、平島団地の民生委員の
自宅に
入り込み、大騒動を繰り返し、パトカーが通報で
到着するなど警察沙汰などが発生し、大きな問題と
なっていましたが、ほとんどの世帯が見て見ぬふりを
し、結果、どんどんと行為がエスカレートしていました。
その平島団地の民生委員の後任も、７６才から４年間
町内を捜していたのですが、喧嘩騒動に巻き込まれると
考えてか、誰も引継ぎをしてやろうとする人がいなかった
のです。
当時、平島団地の民生委員は８０才となり、後任者の
書類提出日を大幅に過ぎても、何も決まらない状況が
続いていたのです。
町内会長の僕は数か月かけて、町内会長に決定を一任
すると周囲の民生委員のグループなどと約束を取り付けて、
２０１９年７月２７日土曜日の午後１９時から、平島団地公民館
にて、ジャンケンで負けた人が民生委員の名義人となり、実務は、
当時の民生委員のＣ２さんがそのまま継続して行うと言う
方向で調整に入っていました。
予定通りに物事が進めば、７月の後半には、長い間なり手が
なかった平島団地の民生委員の後任が決まる予定でしたがーー。
平島団地の北の情報局のおかっぱ婆さんは、岡山県瀬戸内市
邑久町の生まれで、子供の頃から、体育の授業と、ジャンケンが
苦手であったと僕に語り、２０１９年１月２７日の町内会役員の
ジャンケンによる選出では、ことごとく、ジャンケンに負けて、
その後、誰もやり手がなかった一番最後の町内会の会計責任者に
されてしまったお話は以前紹介した通りです。
そんな彼女は、前日の２０１９年７月２６日金曜日の
午前８時１５分過ぎに、平島団地町内会事務局を訪れ、厳重な
抗議を申し入れたのです。
お話の要旨は、
「ジャンケンで民生委員の後任を決めると、平島団地で
一番にジャンケンに弱いうちは、必ず、民生委員をする
ようになるので、いけんじゃん。」
「うちは、絶対に民生委員じゃことのやりとうないじゃん。」
とのお話でした。
それで、当時、町内会長の僕はこんな返答を行ったのを
記憶しています。
「それでは、奥さんが言われるように話し合い
にしたら、その先、ここ４年間も誰もなり手が無かった
民生委員の後任選びの結論が出るのですか。」
「１９時から会合を始めて、２３時になっても、翌日の
午前に２時になっても、いつまで待っても決まりませんよ。」
「奥さん、貴方もそう思いませんか。」
と語り、数秒沈黙したのです。
おかっぱ婆さんは、その通りと思ったのか、三日月ような
細い顔をして、鼻の上にしわを寄せて、黙ってしましました。
数秒して、僕は、
「奥さん、僕がジャンケンで勝つ方法を教えて
差し上げましょう。」
と言って、子供の頃、剣道範士八段に指導されたお話を紹介
したのです。
「
奥さん、いいですか剣道で、「他心通。」と
言う言葉があります。」
と言うと、おかっぱ婆さんは、ふっと、両目を
大きく開けて僕のお話を無言で聞いたのでした。
「中段に構え、相対し、切先で駆け引きする場合、相手の目、
相手の表情、相手の吸う息、吐く息を観察し、相手の動きを悟り、
相手が出てくる、一歩踏み出す、その一瞬に、機先を制する
応じ技をかけて行きます。」
「相手の心を読むことを他心通【たしんつう】といいます。」
「ところで、それを応用し、じゃんけんで勝つような方法を
奥さんに教えて差し上げましょう。」
「最初、わざと最初はグーと言って、相手にグーを
出さすのです。」
「この時、例外を除いて、次もグーを出す人は、
右手に力が入って、
グーを握りしめています。」
「こう言う相手の人には、次に奥さんは、
パーを出すのです。」
「逆に、最初はグーを出して、軽く握り、
次を手を振り上げた時に、手の握りが軽く見える場合は、
パーを出す可能性が非常に高いのです。」
「こういう場合は、奥さんはチョキを出すのです。」
「いいですか、僕は今日、裁判所で仕事がありますから、
お話はここまでです。」
「
奥さんは、家に帰って、孫の男の子を相手に
今、お話した事を参考にして、ジャンケンの練習をして
明日の夜に備えてください。」
と言って、お開きにして機嫌よく帰っていただきました。
ところでみなさん、当時の平島団地の民生委員のＣ２さんと
打ち合わせを行って、町内会長の僕はジャンケンで次の民生委員
を選出しました。
たった１５分で後任者を決めて、４年間決まらなかった民生委員の
後任者が決まったと評判となったのですが、後々の人々の為に
正直にお話しますが、大きな大きな失敗でした。
次の民生委員の婆さんは、前任者のＣ２さんの話を聞かなくなり、
町内の世帯に現金を要求して歩くようになり、ゴミステーションに
赤い札を貼り、ありもしない名誉棄損の話を流布し、２０２０年４月
から民生委員を管轄する厚生労働省、法務大臣、岡山県、岡山市から、
お咎めを繰り返される行為に及んで行くようになりました。
民生委員発祥の地、岡山市の民生委員の行為としては、恥ずかしい
行為であったと今も思っています。
そう、ポンコツ民生委員の選出になって行ったのでした。
大失敗でした。
【次回に続く。】