第3090回 張作霖爆殺事件のその後のお話。【昭和の伝道師】 | 模型公園のブログ

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第3090回 張作霖【ちょうさくりん】爆殺事件のその後のお話。

 

 

            2024年2月18日日曜日の投稿です。

 

 

昭和の伝道師【戦中・戦後のパイロットの物語】第2798話

 

 

 

 

【前話 第3076回の続きより。】

 

 

 昭和三年こと、1928年6月4日の早朝の午前5時

 

頃に発生したとされている、支那大陸の軍閥の

 

張作霖【ちょうさくりん】将軍の乗った鉄道が、同じ支那

 

人の3名のグループに爆破され、2名が殺害され、1名が

 

逃走したという事件は、当時の大日本帝国の内閣総理大臣

 

兼 外務大臣であった、田中義一陸軍大将に大きな打撃

 

を与えたとされています。

 

それは、田中義一陸軍大将と張作霖将軍は、日露戦争の頃から

 

の付き合いで、お金の貸し借りをしたり、表に出せないような

 

事も張作霖将軍達が行っていたというのは広く知られていた

 

のです。

 

 

 

 

この事件が知れると、田中 義一内閣総理大臣は、この事件を

 

報道することを禁止し、極秘扱いにしようとしていったのです。

 

そういう行為を行ったので、後の戦後の歴史を研究する人達から、

 

「田中が、張作霖が邪魔になって殺害した。」

 

と言う説を唱える根拠の一つとなって行きました。

 

 

 

 

 

しばらくしまして、使用されていた爆薬が、ロシアこと、

 

ソビエト共産党赤軍のロシア語の文字がある破片が

 

発見されまして、ソビエトの赤軍の工作員の破壊活動で

 

あったとか、そんな噂が大陸で流れていたそうですが、

 

結局、犯人は誰だったのかわからなかったという状態が、

 

数か月続いて行ったのです。

 

その後、当時の関東軍の司令官だった、村岡長太郎

 

陸軍中将らが、張作霖将軍からから多額の借金を

 

していたことがわかって来たのです。

 

その借金が返済出来なくなり、それで張作霖将軍を

 

暗殺したとか、そう言う事実が出て来たそうです。

 

この借金が、村岡長太郎 陸軍中将の個人的な

 

借金ではなくて、陸軍の予算で行えない特務の作戦の

 

資金として使用されていたそうです。

 

 

 

 

 

当時の陸軍省が、これらの事実を公表した場合、世間に

 

隠れて、裏金で活動していた非合法な事が表に出ると

 

困るということになり、どうするのかと言う事は、

 

田中義一内閣総理大臣が判断することとなって

 

行ったようです。

 

 

 

 

その後、ちょうど秋頃、天皇陛下が陸軍省に無断で、

 

大陸の関東軍が勝手な事を行っているというお話を

 

聞かれて、田中 内閣総理大臣を呼び出して、詰問を

 

行われたのだそうです。

 

張作霖爆殺事件を放置していると、とんどんと同じような事が

 

発生するので、厳重に関係者を罰するようにとの上意だった

 

そうです。

 

それで、田中義一内閣総理大臣は、昭和三年の12月に、

 

天皇陛下の御話の通り、厳正に関東軍の関係者を処分する

 

と約束を行ったそうです。

 

事件は、天皇陛下が心配されていたように、軍人が暴走し、

 

次々と戦争が発生して行ったのです。

 

 

【次回に続く。】