第1610回 イギリス海軍駆逐艦 グローウォームの水雷戦。【第2次世界大戦】  | 模型公園のブログ

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第1610回 イギリス海軍駆逐艦 グローウォームの水雷戦。

 

       【第2次世界大戦】

 

 

 

             2022年5月28日土曜日の投稿です。

 

 

 

            ファルゲルプ作戦 第45話

 

 

     【ドイツ海軍の新鋭重巡洋艦 アドミラル・ヒッパー】

 

 1940年4月8日 午前8時30分頃から、イギリス海軍の駆逐艦

 

グローウォームは、大嵐のようなノルウェー沖の北海の洋上での戦いで

 

ドイツの駆逐艦2隻と20分にわたって交戦を行こなっていたのですが、

 

その海域に水平線の向こうからドイツ海軍の重巡洋艦の艦影を視認した

 

のです。

 

 この艦は、前年に完成就役していたドイツ海軍の新鋭重巡洋艦の

 

アドミラル・ヒッパーで、ヒットラー総統の自慢の戦闘艦でありました。

 

 

 

 

 イギリス海軍 駆逐艦 グローウォームの艦長 ループ海軍少佐は、

 

煙幕を張って、姿を隠しながら、その重巡洋艦に接近していったそうです。

 

 

 

 

【イギリス海軍 駆逐艦 グローウォームの艦長 ループ海軍少佐 】

 

 

どんどん距離を詰めて、約1,000メートル程度まで接近すると、

 

艦の針路を変更し、ドイツの重巡洋艦の側面に 自らの艦の側面を見せて、

 

 

 

 

「 水雷長、 目標までの距離、1000。」

 

「 魚雷発射、 てーーーっっっ。」

 

と命令を発したそうです。

 

 

 

 

 イギリス海軍 駆逐艦 グローウォームの側面から、魚雷が発射され、

 

ドイツの重巡洋艦の側面に向かって進んで行ったのです。

 

 

 

 

  モヤの荒天の中、イギリス海軍の駆逐艦から雷撃を受けたことを

 

 悟った、ドイツの重巡洋艦の側面の見張り員は、艦橋に伝声管で、

 

 

 

 「左弦魚雷多数接近。」

 

 と、警報を出したのです。

 

 

 

  

 ドイツ海軍の重巡洋艦の艦橋では、

 

「 左弦から魚雷多数接近、距離500。」

 

と見張り員から報告があると、ハイエ艦長が、

 

 

【 ドイツ海軍 重巡洋艦 艦長 ヘルムート・ハイエ 海軍大佐 】

 

「 航海長。」

 

「 面舵、 面舵。」

 

「急げ。」 

 

「 第1戦速。」

 

「 トミーの艦に接近する。」

 

「艦首向け。」

 

「 1番、2番砲塔、砲門開け。」

 

「 目標、12時方向の駆逐艦。」

 

 

 

 

 こうして、イギリス海軍の駆逐艦 グローウォームの至近距離からの

 

魚雷攻撃は、ドイツ海軍の重巡洋艦 アドミラル・ヒッパーにかわされ、

 

艦首を イギリス海軍の駆逐艦 グローウォームに向けて突っ込んで

 

来たのです。

 

 

 

 

 約500メートル先に、煙幕を出しながら航行する イギリス海軍駆逐艦

 

グローウォームに対して、ヒットラー総統自慢の新鋭艦の主砲が向けられた

 

のです。

 

 

 

 

この主砲は、203ミリ艦載砲で、一発でも命中すると、駆逐艦は大破する

 

程度のドイツ海軍の強力な大砲でした。

 

 

 

 

 「 艦長、砲門を開いて、重巡が突進してきます。」

 

 「 煙幕を張れ、面舵いっぱい。」

 

 

 

 「 反転 180度。」

 

 「 水雷長、次弾魚雷装填急げ。」

 

 と、ループ艦長は、 艦をぐるりと飜るように回頭させて、次の魚雷発射

 

 準備を命じたそうです。

 

 

 

 

そして、再度 ドイツの重巡洋艦のアドミラル・ヒッパーの左弦に艦を進め、

 

2度目の魚雷を発射したのです。

 

 

 

 

 「 よしっ、今度はやれる。」

 

 「 魚雷発射。」

 

 「 うてーーーーーーっ。」

 

  ループ海軍少佐は、艦橋の上で、

 

  「 見ろっ、相手は、大物ぞっ。」

 

  と、ドイツ海軍の新鋭 重巡洋艦を見て叫んだそうです。

 

 

【次回に続く。】