少し前から母が
孫ちゃん（姉の娘）に会いたいと言い出した。
一つのことに執着するので
何度も何度も彼女がそう言う日々が続いた。
海外に住んでいるのでコロナで入国が難しいんだよ、と
一応説明はしたけど、母は3分後には忘れてしまう
姉と孫ちゃんとは実に丸3年
母と会っていない。
本来は姉が本気で調べれば
施設のタブレットを使用したWEB面会が
随分前から行われていることがわかるはずだけど
当然そんなことを確認するような人ではないし
私も2020年の初めに仲違いしてから
親戚の訃報など以外は姉とは
連絡を取っていないので教えなかった。
でも孫ちゃんもどんどん成長してしまうし
何しろ母の記憶がもっとひどくなる前に
ヴィデオコールをした方がよいと
私も感じ始めていた。
そこで面会予約を週末の
こちらの1番遅い時間にして
（姉がいる国では週末の朝になる）
ヴィデオコールすることにした。
気楽に話すためには
施設のタブレットを借りるより
私の物で勝手にやる方が
良いと思ったので
私はホームWi-Fiとipadを持参して
約束になる時間を待った。
そろそろどう？とテキストを送ったけど
返事がない。
でもこちらも面会時間には限りがあるので
時間通りにヴィデオコールした。
すると、二人はまだベッドにいた…
母は早速姉を指さし「この人だあれ？」と
聞いてきた
でも孫ちゃんのことはわかっていて
かわいいかわいいと喜んでいた。
本当に私にとって憎たらしかった姉と
繋がるのは許したと思われそうで
躊躇いがあったけど
母のために頑張ったんだよね。
すんごい優しい、私！！！
でもさ、悲しいことに
翌日の電話で母に聞いたら
ヴィデオコールしたことも
私が面会に行ったことすら
忘れてたんだよね…。
なんとも切ないよね～
