どうやら母はトイレの仕方が分からなくなってしまったらしい...。
確かに少し前からトイレにまつわるエピソードが2つ増えていた。
①腹痛
「お腹が痛いからトイレに行く」と言う回数が増えて
しかもトイレに入っている時間が長くなった。
こちらはその状況から、お腹が痛いからトイレが長いのだと思っていた。
②トイレの故障
部屋のトイレが壊れたのか流れない、とか
水が漏れている、と言っていた。
ホームに電話してトイレを見てもらったが特に異常なし。
しかし実はトイレの仕方が分からなくなっていたという結論
椅子ではないところに座り
用を足していたらしい(ごめんなさい施設の方々!)
ただし、パンツなど衣服が汚れることなどはなかったので
しばらく誰も気づけなかったらしい。
ただし、医師の診察でも
歯を磨く動作など日常の動作をエアーでやらせたらしいのだけど
母はチューブを開けるところから始めるほどしっかりと出来ていたとのこと。
しかしなぜかトイレだけは出来なかったそう。
これがはっきりと認知症と位置付けられず
処方する薬に対してさっと決められない所以なのかな…。
最初から以前の家の近くの医師が言っていた通り
母は認知は出来ているのに認知がねじれてしまう。
おそらく本人の中にトイレに対してのなんらかの不安があるんだと思う。
その不安が大きくなりすぎるとその使用方法などが分からなくなってしまう。
過去に電話やインターホンで同じことが起こってた。
妄想性障害なので、その不安が大きいことが起因となり
使い方がわからない→そのもの自体が故障していると思い込む
→故障しているから使えないので人に訴えるときも故障と言い続ける。
→本人は故障と思い込んでいるのに人には違うと否定され、さらに使用するのが怖くなる
→この悪循環が続く…
母の状態について何の知識もない人
あるいはテレビ程度の知識がある近くの人は安易に認知症という。
しかしそんな単純なものではない。
認知症にだって、いろいろな段階や個性があって
カテゴライズは出来ないのだと思う。
そして母は認知できないものはほとんどなく
私たちには想像もつかない方向へとねじれてしまう。
初めてそのトイレの話を聞いたときは
本当に悲しくなってしまったけれど
ホームの方々はトイレの使い方を大きな紙に書き
トイレの壁に貼ってくれるそうで。
そのお心遣いが本当にありがたいと思った。
いつも忙しいということがわかっているので
母はリハビリパンツを履かされるのだと思ったのだけど
出来るだけその前の段階を試してくれるとのこと。
本当に感謝です。
明日以降、担当の医師と今後の方針を決める話し合いをします。
たぶん、看護師さんの話から察するに当てはまる薬ないんだと思うなあ