最初はどうなることかと思ったけれど
母は少しずつホームに慣れ始めているよう。

 

今日は本契約をすることが目的で
更には、手持ちで持っていけるだけ
母のものを届けに行ってきた。

 

私が行くと言っていたことは
忘れてしまっていたようだったけど
部屋に入れてもらうと
(コロナのこの時期だけに特別待遇で)
母はとても嬉しそうに
「もちこちゃん、忙しいのにごめんね!」
と言った。

 

早速電気ポットやマグカップ
紅茶などを出した後
洋服をタンスに入れていると
母がお茶飲もう!と言って
早速お湯を沸かしてくれた。
本当は荷物を整理したら
すぐに契約の説明を受けることに
なっていたんだけど
私も母を無下にしたくなく・・・キョロキョロ

 

母は部屋から富士山が見えるということや
仲良くなった人のお名前
それから、ホーム内の社会の話を教えてくれた。
「偉そうなおばあさんが
私たちがこのテーブルは使いますので、って
他の人に貸さないのよ。
でも、そのテーブルはこの施設のものでしょう?
って思ったのよー。」
さすが女性が多いだけあるガーン
そういう面倒くさい色々はホーム内にもあるのね・・・滝汗

 

そして母は
「あそこ(母が住んでいたところ)を
あなた一人で片付けるのは大変でしょう?」
と言った。

 

ちゃんとした説明は私からはしていないのに
母は全てを理解しているようだった。
申し訳ない気持ちと、本当に片付けるのは大変なので
複雑ながらも、理解してくれていることに少しほっとした。

 

契約をするために一度部屋を出るときには
「帰っちゃうの?!」とまた不安げな表情になったけど
契約の後、また母の部屋に行き、少し話して
施設の方に帰るように促された際は
(コロナ禍の規則を破りまくった長時間滞在してたのでニヤニヤ
「玄関まで送っていく。」と
素直に受け入れてくれた。

 

ホーム長さんが気を遣ってくださり
玄関の外まで二人でお見送りに出てくれたんだけど
しばらく歩いて振り返ったら
母だけが大きく手を振っていた。

 


少し心が痛んだけれど
今日は駅までの道を涙なしで歩けたよ。