ドラマ「美しい彼」の感想です(1)敬虔な尼僧のように。 | 1904katuoさんのブログ

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(←写真の左が、平良一成(ひらかずなり、萩原利久さん)です。
 
右が清居 奏(きよいそう、八木勇征さん)です)
 
 
 
ドラマ「美しい彼」のあらすじと感想です。
 
シーズン1の1話と2話について、書いています。
 
沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。
 
 
 
 
 
・(監督) 酒井麻衣さん
 
・(脚本) 坪井文さん
 
・(音楽) フジモトヨシタカさん
 
・(原作) 凪良ゆうさん
 
 
 
・(ストーリー)
 
主人公の平良は、子供の頃から吃音に悩み、学校では、ずっと一人ぼっちでした。
 
そして今、高校3年生の春に、突然に両親の転勤が決まり、平良は一人暮らしをすることになりました。
 
 
お母さん「本当に大丈夫なの?
 
一人で」
 
お父さん「そろそろ、こういう冒険も必要なんだよ」
 
 
(←私は初見のとき、ご両親が、受験生を一人にすることに、少し違和感を感じました。
 
ですが、ご両親は、対人関係が苦手な平良には、 転校は過酷だと判断をなさったのかもしれません)
 
 
その後、平良は、新学期のクラス替えの自己紹介で、吃音を発症し、言葉が出なくなってしまいます。
 
 
 平良「ひ、ひ、ひ、ひ、…」
 
城田(坪根悠仁さん)「なに、ラップ(笑)?」
 
 
クラスには、悪気のない残酷な笑いが巻き起こります。
 
 
そのときドアが開き、桜の花びらと共に、素晴らしく美しい男子学生が、遅れて教室に入って来ました。
 
その瞬間、平良は、引力に引きずられるように、彼から目が離せなくなります。
 
 
それまで平良は、何処に行っても何を見ても、心から美しいと思ったことがありませんでした。
 
平良は、生まれて初めて、美しさに心を震わせます。
 
 
平良『清居 奏(八木勇征さん)。
 
彼は美しかった』
 
 
スクールカーストの頂点に君臨する清居と、空気として扱われている、一人ぼっちの平良には、共通点は無いように思われます。
 
ですが清居は、なぜか平良に興味を持ちました。
 
 
そのために平良は、清居を中心とした、クラスの派手なグループから、パシりとして使われるようになります。
 
しかし平良は、清居の側にいられるだけで幸せでした。
 
 
そんなとき、平良は、城田たちの会話から、清居が芸能界のボーイズコンテストに出場することを知ります。
 
清居は、「(いとこに)勝手に応募されただけだから」と、素っ気ない素振りをしていました。
 
しかし平良は偶然に、清居が皆には内緒でダンスレッスンに通い、努力していることを知ってしまいます。
 
 
ダンスレッスンの後、清居は、平良を神社に連れて行き、レッスンのことを口止めします。
 
 
平良「口が裂けても言わない」
 
清居「言わなきゃ殺すって言われたら?」
 
平良「殺されるよ」
 
 
清居は、その答えに驚きます。
 
そして平良は、ジンジャーエールを飲んでいる清居の美しい横顔に、引き寄せられるように、カメラのシャッターを切りました。
 
 
(←平良のご両親は、人見知りな平良を心配して、小学生の頃に一眼レフカメラを買ってくれました。
 
しかし平良が、人物のポートレートを撮ったのは、このときが初めてです。
 
平良の部屋には、沢山の写真が ありますが、人物の写真は一枚もありません)
 
 
清居は、 驚き怒りますが、平良の
 
「(清居君が)すごく綺麗で…」
 
の言葉に、データを消せとは言いませんでした。
 
 
清居「はぁ?
 
二度と撮るなよ!」
 
 
清居は、怒り戸惑い、去って行きます。
 
そして平良は、約束を守って、清居にカメラを向けることはありませんでした。
 
 
 やがて夏休みに入ると、城田たちは、たまり場を求めて、一人暮らしの平良の家に集まります。
 
平良は、清居に会えるのが嬉しくて、慌てて部屋を片付けました。
 
 
しかし城田は、清居目当ての女の子たちを呼んで、庭で花火を始めます。
 
平良は、城田たちが、客寄せパンダのように清居を使ったことに怒っていました。
 
 
その後、平良は、アイスなどの買い出しに行くため、一人で川沿いの道を歩いています。
 
そのとき、清居が自転車で平良を追いかけて来ました。
 
彼らは二人乗りで、川沿いの道を走ります。
 
 
(←この場面が、二人だけが別の世界にいるように美しかったです。
 
そして彼らの住んでいる地元が、意外に田舎だったため、美貌の清居が、浮いてしまいそうで心配になりました)
 
 
その後、平良と清居は、二人乗りをお巡りさんに注意され、学校で罰当番を受けさせられます。
 
彼らは、先生から内申書に書かない代わりに、 ユニホームの洗濯やボール磨きを命じられました。
 
 
夏休みの誰も居ない学校の校舎裏で、二人はホースで水を掛け合って笑います。
 
 
清居「お前、いつも俺のことばっか見てるよな」
 
平良「それは…清居君が綺麗だから…!!」
 
 
その瞬間の、驚いた清居の表情が、素晴らしかったです。
 
『こいつ、マジでヤバい』と引いていると同時に、嬉しさが滲み出ているようでした。
 
 
(← 私見ですが、推しにこのように思ってもらえたら、もの凄く嬉しいと思いました。
 
八木さんの 演技に、自分のオタク人生が、成仏できたような感動がありました。
 
図々しくて申し訳ありません。
(;ー;))
 
 
その後、ずぶ濡れになった二人は、平良の家で、服を乾かします。
 
平良のパーカーに着替えた清居は、城田たちが用意した、花火の残りを見つけました。
 
 
清居「残ってんじゃん!」
 
 
清居は、夜の庭で、花火に火を付けます。
 
平良は、 縁側に座って、花火に照らされる清居を見つめていました。
 
 
平良『綺麗だなんて、そんな簡単な言葉では、清居への気持ちは表現できない。
 
でも、言葉を費やしても伝えられる気がしない』
 
 
清居「お前、花火嫌いなの?」
 
 
清居は、花火をしようとせずに、縁側でカメラのファインダーを覗く、平良に声をかけます。
 
 
平良「そうじゃないけど。
 
花火より、好きなものがあるから」
 
 
平良は、神様の奇跡を目撃した殉教者のような目で、清居にカメラを向けました。
 
平良は、敬虔な尼僧のように、神である清居に 一生を捧げたい、と思っています。
 
 
しかし平良が、ファインダー越しに清居を見つめる行為は、震えるほどエロティックです。
 
同時に、確かに神聖さも感じられます。
 
 
(←「美しい彼」には、背徳的な性表現はありません。
 
ですが、見てはいけないものを見ているような、後ろめたい気持ちになります)
 
 
そしていつの間にか、清居は、平良が自分を撮ることを許していました。
 
 
平良「…清居」
 
 
平良は、初めて清居を呼び捨てで呼び、シャッターを押しました。
 
 
(←清居は、水を掛け合ったとき
 
 
「清居君って呼ぶのやめろ。
 
男に君付けで呼ばれるのキモ過ぎる。
 
普通に清居って呼べ」
 
 
と命じていました)
 
 
清居「呼べたじゃん」
 
 
そしてレンズの中の清居は、花火を手に、平良に優しく微笑んでいました。
 
 
 
 (←平良と清居が、ふざけて水を掛け合うシーンで流れた、『美しい彼のテーマ』が素晴らしいです。
 
海外のファンの 皆様にも、大変に話題になっていました。
 
音楽は、フジモトヨシタカさんです)

 

 

 

エンディングテーマの『Follow』です。

 

アーティストは、ロスさんです。

 

清居の口に出せない気持ちのような歌詞だと思いました。