2020.3.31初出
再掲載のためリライト。





最近、親や家庭環境のせいで精神を病むという話がメジャーになってきています。


以前から精神疾患を「お母さん病」と称したり「母親からの呪い」だとか言ったりする精神科医や専門家は存在していましたが、昨今ではもうすっかり「親ガチャ」という言葉が大衆に定着しました。



わたしも…親の責任についてばかり考えていたんですが。
この文章は、親ばかりに責任追及することの、弊害というもあることに気が付き書いたものです。




確かに、その人の生きづらさは親御さんが悪いという面もすごくあるんですけど…



世の中、確かに人の親になるべきではないレベルのどうしようもない人間ていると思うんですけど…


それであったとしても。



交通事故に例えますと。



どう考えても相手に非が100%ありそうな場合であっても責任割合は滅多に10対0にはならないですよね。



もし親が100%悪いということがあり得るとすれば、成長して大人になるまえに虐待され死亡する子供の親、というレベルになると思います。



そして、親が悪い、自分の親は毒親だと言い切ってしまうことの最大のデメリットがありまして。



生き辛さ全てを親のせいにすることで、親の言うことを全て否定することで、



ちゃんと受け取っていた親からの「まともだった部分」まで、否定してしまいかねないのです。



そうして、自分自身の性格の変えた方がいいところに氣が付けなくなってしまうのです。



欠点の無い人間はいません。
それは親御さんを見れば一目瞭然です。
しかし、自分自身だって、聖人君子ではないでしょう。
何も欠点のない状態でこの世に生まれ落ちることは不可能な訳です。



人間として生きていれば、そりゃ一つや二つの欠点、バランスの悪いところ、直した方が良いところがあるのは当然な訳です。



子供の頃、
それを優しく諭しながら教えてくれる親も居れば、



蹴っ飛ばす親もいれば、
正座をさせて説教する親もいるし、
まごのてで叩く親もいて、
罰としてご飯を抜く親もいるし、
知ったこっちゃないと放置する親もいる。
指摘せずにひたすら面倒を見ることで子供の成長の機会を奪う親もいる。



親として、大人としての資質が不足している人は確かにいるのでしょうけど…



それとも同時に、
完全無欠、偏りのない、生まれたときから大人みたいに何でも出来て悟りきった非の打ちどころがない子供も、存在しない訳です。



圧倒的に子どもは不利ではありますが。
それでも。
人と人の関わりはどこか「お互い様」の部分はありますよ。



これ言ったら、本当に申し訳ないんですけど…
でも言わないと進まないから言いますね。




あなた、親から手放しで可愛い💕って言って貰えるような、性格、してた?



相当、可愛くなかった。
生意気だった。



そういうことはない?
親が、つい、虐めたくなるような性格とかしてなかった?
…クソガキとかじゃ無かった?


まあ、それでも、そのまま愛するのが親の仕事なんですけどね。
ムカつくからって虐待するのはクズですがね。
子どもがクソガキになるのは、大体の親の不安や邪気の投影だとも思うしね。



あなたが相当可愛く無い子どもだった可能性があるのも仕方がないし、それですら確実に親の落ち度なんだけど。



まずは自分のそのままを親に認めて貰ってから、成長して、社会に出て、少しずつ人との距離感を学んでいく。


そういう健全な成長が出来なかった訳です。
健全に育つ機会を親に奪われたのは事実です。



でも、親に自分のそのままを愛して貰えなかった人は、ずっと親に求めるようなことを友人や恋人、伴侶、子どもについ、求める。
求め続ける。
めっちゃ重い。



…公害なのよ。ぶっちゃけ。
いや、気の毒だと思うけどさ…



悪いけど、
迷惑なんだよね。
あなたの在り方、存在が。




「毒親」という言葉を無闇に使ってしまうと、自分の性格の悪いところ、偏りになかなか氣が付けなくなる場合があるのですよ。



怒るべきでないところで謎の攻撃性をし発揮してくる親だったとして。



10個の小言のうち10個全てが100%的外れということは少なくて。(ある場合も、あります。ケースバイケースです)



10個のうち1個2個の言葉は、的外れではなくて子供にとって本当に必要な言葉かも知れない。


案外10個全部必要な言葉で、伝え方やしつけかただけに問題があったのかも知れない。


本当に必要なものと毒を何食わぬ顔で混ぜてくるから、一層たちが悪いのも事実ではありますが😭


仮に親がどんなに悪くたって、
悪いところが沢山あったって、


自分自身が変わらなければ生き辛いのは自分なんですよーって話なんです。


簡単に言うと、毒親毒親連呼することで満足してたら、自分自身の性格の内観まで辿り着かなくなっちゃう。変われないの。


親を毒親と呼びたくなったら、出来るだけ早く自立して離れて暮らすのが健全だなあと思います。


自立してみて、自活してみて、結婚してみて、親になってみて初めて分かる部分もありますし。


精神的な自立が出来ている人が親と一緒に暮らすことには全く問題はないと思います。


精神的な自立をするための儀式として、一度親と大喧嘩するのもアリだと思います。
○○された!
××してくれなかった!
一回とことん言いまくってぶつかったら、反抗期が終わると思います。


まあ、ほぼ伝わらないけどね。
…だって、馬鹿だし。
子どもに憎まれるような親は、馬鹿です。
ああ、この人は馬鹿だから仕方がないな、だから子育てひとつ上手く出来なかったんだ。
まあ…しょうがないよね。


って達観出来る程度に自分が大人になってみて下さい。
感謝なんて出来なくてもいいから。


親にどこか似てる他人から嫌な仕打ちを受ける度に、自分は悪くないもん。全部あの人(親)が悪いんだもん。と言い続ける日々が終わりますよ。








だから彼女も、親御さんだけが悪いのではないのですよね。


いや、親が悪いんだとしても、彼女自身が自分の責任で変わらなくてはならない。