平成29年の10月下旬、B大学病院の指示に従い、B大学病院の系列病院を受診。

 

朝の8時30分、受付のシャッターが空くと同時に受診票などを提出。ほどなく名前を呼ばれ、ファイルを渡され眼科へ行くようにとのこと。

 

眼科医から検査方法の説明を受ける。

 

脳脊髄液減少症は、短時間に大量の点滴を行うと症状が緩和されるため、それを利用して複視と視野欠損の改善度合いを測定、数値化するのだと言う。合わせて、MRIで脳の位置も変化するかを確認するとのこと。

 

 

脳脊髄液減少症について、少し勉強したがこのような検査方法は初めて聞いた。厚生労働省の定める診断基準にもない。

 

うる覚えの知識ながら、脳脊髄液減少症について説明させていただければ・・・

 

脳脊髄液減少症は、何らかの理由で文字通り脳脊髄液が減少し、脳が下がることで脳、中枢神経などにストレスがかかり、激しい頭痛、耳鳴り、味覚障害、脱力、歩行障害など様々な症状が出る病気で、いまだ診断方法、治療方法が確立されていない。

 

検査、治療してくれる病院も限られており、各都道府県のホームページで公表しているぐらいだ。

 

だから、B大学病院は、それらを確立すべく臨床研究を行っているのだろう。(私の勝手な解釈)

 

 

話しが逸れた。検査方法の説明に戻れば、まず、点滴前にハンフリー視野計で視野欠損の状態、プリズムレンズ・ヘスチャートで複視の状態、MRIで脳の位置を確認するとのこと。

 

あわただしく、待ち時間を含め1時間30分ほどで以上の検査が終わる。

 

次は点滴。

1リットルの生理食塩水?を1時間30分で入れるとのこと。初めての経験なので、これが大量なのか、高速なのかは解らない。

 

ベッドに横になり、早速点滴開始。

 

確かに、気のせいか輸液の落ちるスピードは速い(と思う)。看護師さんが頻繁に体調に変わりがないか確認に来るが、特に変化は感じない。

 

少々早いが80分ほどで点滴終了。

また、点滴前に行った一連の検査を1時間30分ほどかけて行う。検査が終わったのが午後1時を回ってたと思う。

 

2時以降、医師から説明があるので昼食を取るようにとのこと。検査で疲れ果て、コンビニでおにぎりとお茶を買い、簡単に済ます。

 

2時30分頃呼ばれ、診察室に入る。

 

視野欠損は、点滴前後で変化が無いため脳脊髄液減少症が原因ではなく、緑内障によるものだろうとのこと。

 

複視は、点滴前後でヘスチャートの形にさほど変化がなく回旋斜視の改善が見られないが、上下で7プリズムから4プリズムに改善されているとのこと。


まあ、点滴とMRIで2時間ほど休息していたので易疲労性の影響もあると思うが、上下については短時間で改善したのは事実。

 

 

MRIは画像解析に時間がかかるので、結果はB大学病院で伝えてくれるとのこと。

 

全てが終わったのが、午後の3時過ぎ。ある意味予定通りだ。

 

病院を出て歩いていると、何だか体が軽い。耳鳴りも感じない。

夜になっても持続している。夜になると歩行障害の症状が出ることが多いのだが、それもない。

 

そんな状態が1週間続いたが、その後は耳鳴り、味覚障害、歩行障害などが発生し、元の状態に戻る。

 

そういえば、『辛くなったらいつでも点滴するので来なさい。症状が軽くなるから。』と、脳神経外科医が言っていたのを思いだした。

 

今さらながら、これがそういうことなのかと認識した次第。私の場合、脳脊髄液減少症の典型的な症状である激しい頭痛がなく、今のところ症状が軽いので点滴のお世話になっていない。

 

症状が重くなったら点滴のお世話になろうと思う。なんだか保険ができたような気がする。これはこれで成果があった。

 

 

ながくなったので、その後については、また書きます。