新人が本格的な連載を始める前に、たいていは、読み切りや、前後編、短期集中連載というのをやります。

力を試したくてうずうずしているのに。。。なんて人もいるでしょうけど、編集部も作家も期待と不安がないまぜになっている。

そこで慣らし運転が必要になってきます。

 

短いもので試すのが良い理由。

短くてもドラマをきちんと畳めるか?

納期(締め切り)に間に合わせられるか?

クオリティーを保持できるか?

ユーザー(読者)の反応をみられる。

失敗したとしても、傷は浅くて済む。

毒出しが出来る。

等々、リスクヘッジの面からしても良いことずくめ。

 

「毒出し」とは、作者が自意識過剰の状態になっていて、

作品への妙なこだわりとかが抜けていない状態を脱する過程。

一本描くと、憑き物が落ちたようにすっきりすることが多い。

想像と実際の違いが体得できるとでもいうのでしょうか?

アタマでっかちな思考が、現実の反応を得て、リアリズムの世界観に慣れるというか。

人気がなかったり、売れないと、どんな高尚な理屈も、どんな思い入れも無力化するということですね。

 

こういう作業を省いてしまうと本格的な連載が始まった時に軌道修正しにくかったり、

何が何だか分からなくなってしまう恐れがあるからです。

始める側にとっても、新人にいきなり大きな仕事を任せるのはリスクが高すぎます。

まずは、小さく始めよ。

 

読み切りや、短期集中企画で、自分のネタを使い切る恐れがあるので、

あまり気乗りがしないという向きもあるかもしれません。

その時は、リメイクして、長めのものに作り直せばよいのです。

基礎票があれば、ダメということはないハズ。

あの話が読みたいという声があれば無視できませんし。

 

読み切りから先に進まない人は、長い物語が出来ないと思われているのかも。

読み切りの中に、そういう要素が少ないか見えにくい。

あるいは、読者の反応が悪いので、大きな博打は打てないと見切られている?

一本が出来上がってくるのに、あまりに時間が掛かる。

などなどが考えられます。

もちろん、個別の事情が絡むこともあるので、一概には言えませんが。

作者に十分な時間がないとかもあるので。

 

あんまり、「読み切り時代」が長いと、次第に気持ちが腐ってきます。

いつまで、こんなことやってるんだろうって?

そこは、考えどころですね。

そのステップから上に行くのには何が必要か?

誰かに率直に聞く必要があります。

担当者に聞いても、言葉を濁すようなら、事態は芳しくないと考えられる。

次の打ち手が望まれますね。

ひとりで悩んでないで、誰かを使うことです。

 

2018年にさようなら。

皆様の2019年が良い年になりますように。