青々していた笹が枯れ始め

山が

冬支度を始めていた


青空だった山頂

左から湧いてきたガスに

一気に覆われた


自然の迫力

呆気に取らた





秋晴れの早朝

ちょっと肌寒い ぶるっ


歩いているうち

だんだんと暖かくなる


岩の割れ目から空が覗けるここ

秋になったら

葉が色づき綺麗だろうなと

思っていた


ちょうどいい時に来た

万華鏡のよう



ロクショウグサレキンモドキ

ちっちゃな子供たちが遊んでるかのよう

可愛いね



ここから見る稜線は

いつ見ても綺麗


二年前の春

ここを縦走した時のこと

思い出した


この稜線を歩き

三座縦走した時の達成感は

半端なかったなぁ



三角点ピーク


そよ風が冷たいが

ここでお昼に


食べ終わると

ガスが湧いてきた



ザックを背負い

山頂に向かった


湧いてきたガスが山頂を覆ったと思うと

急に雨が降り始めた


急いで小屋に逃げ込んだ


小屋には誰もいなかった

僕の後に小屋に飛び込んできたのは

ソロ登山の年配女性


その方と少しの間雨宿りした


どちらから来られたのですか

そう聞かれて

僕は地元ですと答えた

女性の方は山梨から来たのだと


えっ山梨ですか


その方は山梨から車で

兵庫の氷ノ山 扇ノ山

岡山の那岐山 蒜山

鳥取の大山

島根の三瓶山

を車で遠征している途中だとか


素敵ですねぇ


僕もいつかそんな旅がしてみたい


お話をしていると

いつのまにか雨があがっていた


小屋の外に出てみると

青空



雨に濡れた笹

陽があたり金色に


赤く色づいた葉はさらに濃く

目を楽しませてくれた



さっき降った雨が

空気を洗ったのだろうか


瀬戸内海 小豆島がはっきりと見える

こんなにはっきり見たのは初めてだ



下山の時に歩いた道は

真っ赤に染まった落ち葉上


ふかふかで気持ちがよかった




おつかれやま