vol.269「吹雪姫2」

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前回のあらすじ。
山の五合目には棺があって、中に吹雪姫が眠っている。王子を待っているのだ。最初に助けに行った杉田一郎は想いをとげることができなかった。

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【吹雪姫2】

 「呪いの山の五合目には吹雪姫が眠っていて、幸せにしてくれる王子を待っておるのじゃ」
 老紳士は深夜の店でカクテルをかたむけ、成人の杉田二郎に昔話を語った。二郎は祖母から同じ話を聞かされて育ったが、いまひとつピンとくるものがなかった。
 「おれ女性は間に合ってるから」
 「誰も姫を女性だとは言っておらんぞ」
 その時二郎は目覚めた。
 
 「そんな簡単なもんじゃないよ」
 「決めたんだ」
 二郎は三郎に言って呪いの山目指して出発した。雪山では、冷たく激しい嵐が彼を叩いた。それでも彼は立ち向かった。
 「男の子! 成人の男の子! 超タイプ! 成人式から一度も汚れてない清らかな彼! 会ったらチュー! この環境なら暖め合う理由も満載! 幸せにする! 待っててください姫!」
 二郎は他の兄弟とはちょっと毛色が違っていた。
 
 彼は山の五合目にたどり着いた。雪の中に縦に置いてある棺を見つけて蓋を吹っ飛ばす。中には美しい男子が眠っていて、次に瞳を開けた。
 「姫! 助けに来ました!」
 ぱん。
 二郎は姫が発砲した銃の前に倒れた。

 吹雪姫は、棺の前にうつ伏せに転がる二郎を見下ろした。
 ピコーン、ピコーン。
 額に巻いたはちまきのボタンが赤く明滅し、時間切れを告げている。姫はおもむろに棺の蓋を拾って棺の中にかくれた。そしてまた長い眠りの時間がやってきた。
 (続く)



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