元気 | 祖母、南タカ子<下杉正子

祖母、南タカ子<下杉正子

思い出と、今と、これからと。


近所の元気なおばさんと話をした。

マシンガントークで、私が何かを話すタイミングがあまりない。

私も年齢は、しっかりおばさんだけれど、なんでこんなに元気なのかなと時々思う。

「まさこちゃん、仕事はどう?」と、めずらしく質問があった。

私は、仕事の近況を話した。

「え!そんなことってあるの?」と、びっくりしていた。

私もびっくりしたことがあった。

もう何年も前に絵を見てもらったお礼に似顔絵を描いて感謝の思いを伝えたのであった。

「真心で描いたものは、やっぱり人に伝わるのかなと思いました」と、私は話した。

また、そのハガキをとっておいてくださったことにも驚いたし、感謝の気持ちでいっぱいになった。

その絵を使わせてくれないかというお話がきた。

そのおばさんはこういった。
「まさこちゃん、そんな出来事があったなんて!私にもそういうときは、はなしてよね!」と。

会話のスピードに私はなかなかついてゆけずにいた。

でも、人の喜びを我が事のように喜んでくれるあたたかい人だ。

私はまたうれしくなった。