36から39までアップします。



「なに?逃げてるつもり?」


「‥‥//」


プルルル‥



プルルル‥



「あ‥電話‥」


窓際で抱きしめてた腕


「出なくてもいいじゃん‥‥」



やっと捕まえたのに‥‥


解いて?



なんて優しく指先で触れられたら


離さない訳にはいかなくて‥





「‥ダメ(笑)」


なんて笑いながら

俺からスルリと抜けて


ベッドサイドに置かれたケータイを
とりに行く




「‥はい。お疲れさまです。」


会社かな?


こっちの様子を
報告してる。



ベッドサイドに座って

ゆっくりと足を揺らす




タイトスカートから
覗く小さな膝


 リラックスしたかったのか‥


よく見たら‥



「‥。。生足じゃん‥」



「はい、わかりました。‥はい‥


そっと近づいて
隣に座る





お前の柔らかな膝に頭を乗せた。

そう


膝枕だ。




少し驚いて

目をキョロキョロさせてる。


「えっ‥あ、はい‥そうですね//」


やばい‥



いたずらしたくなってきた(笑)



「‥っ//」



真っ赤に染まる耳


必死に閉じようとする膝に
手を這わせる


ぎゅっと閉じた太ももの
柔らかい感触



やめてってば//

口パクで訴えてきた


「‥っはい‥わかりました。
じゃあ明日‥っ

データを‥っ送りますね‥っ//」


上目づかいで見上げながら
お前のスカートの裾を
少しずつ上げる


「‥はいっ‥わかりました‥//」


こら‥っ//


そんな可愛い怒り方じゃ
よけいやりたくなるつーの。

「手ぇじゃま。」


スカートを上げようとする俺の手
下げようとするお前の手



その手の力が抜けたのは

俺が太股にキスをしたから?


それとも

覚悟したから?

「‥わかりました。
じゃあ明日‥また報告します。
はい‥っ。
失礼します‥‥」

あれ?
もう切っちゃう?



ピッ‥‥




「‥‥こら。」

「‥‥(笑)」




俺の髪に通された
細い指





絡む視線に


たまらなくなった俺は



お前を抱きかかえて


今度はお前を
俺の膝の上に乗せた。



🎇あなたサイド🎇

私を軽々と抱きかかえると
あっと言う間にあなたの膝の上




─なぁ‥いつきずいた?─



なにを?



私の耳が急に熱を帯びるほど
甘い声




─じゃあ、質問変えるわ。

いつ
俺の事意識するようになった?─




すごい事聞くね(笑)



─いいから─



ん~

怒られた時

って言いたい所だけど




─ん?─





あのキス。





─キス?─




引いた?







─いや?

むしろ逆。



俺ね

お前のそーいうとこ‥

たまんないの。


プライド高そうでそうでもないとこ(笑)─



‥‥なにそれ(笑)



─見えない所で努力してるとこ─




‥‥



─ほんとは‥‥

恐くてたまんないとこ─



‥‥っ



─そんな時は
俺に頼ってよ─





‥‥それ、、
難しい‥‥な。。




─全力で甘えてこいっつってんの─



‥‥//



─もっと俺に‥‥

貪欲になれよ─








そんな言葉から始まる甘いキス。



あなたは私を甘やかす


トロトロに溶けるような

絶妙な温度で



もっと甘えたっていいんだ



過去も今も

全てさらけ出しても

きっと彼は

私を救ってくれる



そんな言葉と裏腹に


私の中の狼は

こんな言葉を囁く




お前には守れない

生かすも殺すもお前次第





やめて、、




傍にいちゃいけないなんて


そんなの



わかってる。




だけど



どうしようもないほどの愛と





ふたりの熱が




私の過去を燃やしてくれるかもしれない。


乗り越えたい


その先が

どんな闇だってかまわない。





こんな風に思えた事が


ふたりの始まり



真っ直ぐに見つめて

私を射抜くような

あなたの視線から



もう

逃げる事なんて


できない。