続きです。
その夢を見たのは、1990年頃だったか。
まだ「前世の仲間」という彼女達と文通していた。
何年か後に、パソコン通信のニフティーサーブのFARIONにUPしている。
普通の夢(あまり見ない)とも前世の夢とも、夢への入り方が違った。
横になると、意識のあるまま夢に移行した。
私の意識がしっかりあった。
そして、<夢を見せられる>という感覚があった。
*
白い建物に誰かといる。
まもなく、彼が来た。
「久しぶり」
「これを見て欲しい」と、何かを渡した。
彼が書いた日記のようだ。
そこには、彼が「見た」これから起こることが書かれていた。
読んでいく内に、自分も彼が見た映像を、直接見るようになる。
(“同調”なのかな?)
*
東京タワーと新宿副都心の高層ビルが見える。
東京が火に包まれていた。
紅蓮の炎。
空は真っ赤で、どす黒い雲が地上の炎を映している。
燃え上がる業火の音しか聞こえない。
まるで地獄絵図。
誰かの名を呼ぶ声。
その声も火に包まれて。
業火の中、巨人がいた。
真っ黒な3体の巨人。
巨人が東京を歩いていた。
高層ビルよりも、東京タワーよりも大きかった。
何を象徴しているのか分からないけれど。
*
そこから意識が戻ったらしい。
目の前の男の人に言う。
「ナウシカにでてくる巨神兵のようだ」
その後、日記の続きを読む。
断片的にしか覚えていない。
そこにあったのは、
「彼」から言われた言葉が、
.
その後、急速に意識が薄れる。
夢の中の私は、
「目が覚めちゃう。少しでも覚えて帰らないと」
と言って、手にしてた資料を必死に読んだ。
そして、意識のあるまま目が覚めた。
*
あれは、ただの夢だったのだろうか?
いつも、ふとした瞬間に思う。
洞窟の夢やら、古代の奈良の夢やら、
別の星の夢やら、この夢やら。
あれからもう一度も見ることもない。
何の力もない。
何かあったとしても、何もすることが出来ない。
*
当時、道東にいた沙霧(前世の仲間の一人)は、
ほぼ同じ時期に同じこの夢を見た。(私は札幌)
でも微妙に状況や、聞いた言葉が違った。
私は「出会う運命にある」と言われてた。
彼女は「出会わなければならない」と。
また、「東京」を見ていない。
それが、どちらかが「見せた」ものではないと思わせた。
*
文通していた彼女達とは、2年ほどして疎遠になってしまった。
結局、本当は誰が誰なのか、当時の自分達には確信がなかった。
何度見ていたとしても、夢という不確かなものしかないのだから。
随分経ってから手紙を出したのだけど、あて先不明で返ってきた。
もうこの件には関わりたくないという意思なんだろう。
だけど、このままでいいのか?
ずっと自問自答していた。
よくはないだろう、多分。
あんな夢を見せられた者として。
私は、東京の夢を忘れられない。
忘れてはいけない。 .
「夢の仲間を探すなら、夢をさらさないといけない」
そう、以前、ある場所で言われた。
ずっと、避けていた。
こんな本当に夢みたいな話。
どこでさらす?
でも、他にも仲間がいるなら・・・。
その人の夢のどこにヒットするか分からない。
私が見た夢を詳細に話さないといけない。
集めてどうする?
何も出来ないかもしれない。
でも、何もしなかったという後悔だけはしたくない。
本当に、何もしなくていいの?
あなたも、私と同じ「未来の記憶」の夢を見たのでしょう?
沙霧。
私よりもたくさんの夢を見たのでしょう?
多くのことを受け取ったのでしょう?
桜花林。
あなたが手紙で教えてくれたその形。
ずっと似ていると思ってた。
あれは、勾玉でしょう?
・・・いや、反対かな。
リヴィを表すものが勾玉・・・?
そうか、だから身に付けていたかったのか。
*
*追記(2018/09/07・他ブログでの追記)
その日、私が夢で見せられた資料には様々な悪魔の絵が描かれてあった。
悪魔・・・そうじゃなくて、これ何だっけ
当時の私には、当てはまる言葉が見つからなかった。
ずっと後になって、それが分かった。
あれは、<ハタレ>
美内すずえさんの漫画「アマテラス」の中にあった。
作者が書かれた新書「宇宙神霊記」には、この様な記述もあった。
チャネリングで見た光景らしかった。
<こわすは誰ぞ 黒き巨人>
それは、あの日、私が見た「もの」か。
*
.
対岸の火事ではないよ、サキ、カイ。
守りたいものがたくさんあるだろう。
あなた達は自分たちの名を知ってる。
いつか必ず検索して、ここにたどり着く。
私はそれまで立ち止まらない。
「その時」、どうするかは、その時に決めたらいい。
何かできることが、しなければならないことが、
あるのかもしれない。
そう、思ってこの何十年過ごしてきた。
「本当」はどこにある?
私は誰だったんだ?
何をしていた?
”自分たちは何度も転生して、再びこの地に来る”
と確信していた・・・
ならば、”何か残すはず”だ。
”私”を探す旅が始まった。
あと2人。
当時のログを保存してサイトにUPしたもの。
(2384 の 弥沙・ミサが当時のハンドル名)
後に、ジェスターの意味が分かった。
英語では、ジョーカー。
切り札、だった。