.
.
竹林が周りから神社を隔ててるようだ
そう思いながら鳥居をくぐった。
すると・・・。
一瞬、くらっと目眩のようなものを感じた後、目を開けると、真っ暗な空間が広がっていた。
星々がきらめき、銀河までも見える。
宇宙空間だった。
自分はそのただ中に立っていた。
上も下もなく、はてしなく広大な宇宙。
立っているというより浮かんでいる。
決して真っ暗闇ではないそのただ中で。
そこで、意思を持った大きな存在を確かに感じた。
「これは宇宙?」
と認識した次の瞬間には、元の景色に戻っていた。
ほんの少しの間のことです。
動悸を抑えられないまま、お参りした。
*
・・・その宇宙が見えた時、
頭の中に浮かんだのは”扉”。
”ここからどこかへいける”という”感覚”。
その感覚は、小さな社の奥から。
ご神体とされている岩からだった。
*
漫画の「イティハーサ」のなかで、目に見える神々(威神)の一行は、鳥居を門にして、鳥居から鳥居へと移動(テレポート)し続ける。
漫画を読んだのはこの神社に行った後だったのだが、その”感じ”にひどく似ている。