こちらは、妄想のお部屋です。
BL要素が含まれる場合がありますので、ご注意ください。
大野さんが準備してくれた料理は、どれも美味しくて、3人はパクパク食べながら、大野さんを質問責めしている。
「料理人だったと聞いてて、あの、レシピを教えてもらえますか?」
「潤はこだわりが強くて大変じゃないですか?」
「潤の若い頃のエピソード知ってます?」
「大野さんって、既婚者ですか?」
「独身?じゃあ、恋人は幸せだろうなぁ。」
「恋人がいない?なら、芸能界に興味あります?」
途中から質問がおかしくなってきてる。
「お前ら、大野さんに失礼だよ。」
大野さんは微笑んだまま、立ち上がった。
「そろそろ、次の料理を持ってきますので、残りを取り皿にどうぞ。」
大野さんがオードブルの大皿に手を掛けると、皆あわてて料理を取った。
空になった大皿を大野さんが持ったので、もう1枚を俺が持ち、キッチンに持っていく。
大野さんが大皿を流しに置いたから、俺はその上に重ねて置いた。
大野さんがお盆を渡してきて、その上に冷蔵庫から出した小鉢と小皿を5個ずつ置いていく。
タコのマリネと、春巻きかな?
テーブルに運ぶと、大野さんが手際良く配っていく。
さらに、ローストビーフとポテトサラダがそれぞれに配られた。
そして、ハイボールにしますか?と聞きながら、空になったコップをお盆に載せていく。
キッチンで空のコップを流しに置くと、大野さんが素早く洗ってくれるので、俺はフキンで拭いていく。
今度、硝子のコップを買い足そう。
そして、大野さんはハイボールを作ると、皆に届けて、大皿を洗い始めた。
それは後でも良いと思ったけど、メンバーが変な質問を続けそうな気もして、ひとりで席に戻った。
「ねぇ、大野さん、綺麗な顔をしてるね。」
へ?
「俺らって、綺麗な女優さんと共演する機会が多いけど、大野さん、綺麗だよね。」
そうかな、そんな目で見てないから、わからんな。
「恋人はいないって言ってたし、もしかするともしかするかもよ?」
何が言いたいのかわからん。
「あー、俺達、そろそろ帰ろうかな?」
「え?11時までって、言ったじゃん?」
なんで、まだ30分はあるのに、急に帰るなんて、言い出したんだろう?
「皆さん、お帰りですか?
まだデザートがあるのですが。」
大野さんがキッチンから出てきた。
「片付けもあるだろうし、俺達、待ってる人がいるんで!」
「そうですか、では、お土産を準備しますね。」
大野さんは、冷蔵庫から何か出して、保冷バッグに詰めてる。
この前食べて美味しかったお肉をお土産に準備するように頼んでいたけど、それ以外にタッパを2つずつ入れてる。
「お肉は松本様からで、タッパには炊き込みご飯とお惣菜が入っています。
奥様に召し上がっていただき、良かったら当社に、家事代行のご依頼をお願いします。
パンフレットも入れてあります。」
大野さんは微笑みながら、3人に保冷バッグを渡していった。