こちらは、妄想のお部屋です。


BL要素が含まれる場合がありますので、ご注意ください。




大野さんには、昼間のうちに洗濯と掃除を済ますようにお願いしてあって、飲み会の為に、夜の8時に再度訪問してもらう事になってる。

今日はライブの打ち合わせがあり、普段の感覚なら10時までかかるし、早くても9時だろうと思っていた。

なのに、巻きに巻いて、今8時だ。

大野さんは来てると思うけど、つまみの準備はどうだろう。

心配しながら、マネージャーの車に4人で乗り込んだ。

「あ、何か買ってく?」

「いやぁ、それじゃつまんないでしょ?」

「でもさぁ、手土産は必要じゃん。」

3人はわあわあ話していて、結局、コンビニでビールと氷と、なぜかクッキーを買っていた。

俺達、普通のコンビニに寄っても、いると思われてないのか、意外とバレないんだよね。




驚かせないように、玄関のチャイムを鳴らしてからドアを開けた。

「ただいま。」

大野さんは、玄関で待っていてくれた。

「お帰りなさい。皆さん、こんばんは。」

大野さんにお帰りなさいを言われたのは、初めてかも。

なんだか、くすぐったいな。

そして、3人はなんだかソワソワしてる。

一足先にリビングに入って、3人に声をかけた。

「さ、入って。」

テーブルの上には、大皿2つに載ったカナッペ等のオードブルと、5人分のコップやお箸が並んでる。

「座って。」

俺が呼び掛けてるのに、キッチンに行こうとしてる大野さんを、3人が取り囲んでるのは、なぜだろう。

「あ、これ、ビールです。」

「ありがとうございます。

冷えているようなので、乾杯に使いますか?」

「こ、氷、氷買ってきました。」

「ありがとうございます。

後でハイボールを作りましょうか?」

「はい!はい!クッキー食べます?」

「ありがとうございます。

甘いお菓子、大好きです。

でも、とりあえず乾杯はいかがでしょうか?」

あれ?この手土産は、ウチにじゃなくて、大野さんに買ったのか?

まあ、いいや。

「じゃ、座って、」

3人を座らせると、大野さんがビールを開けて、順番に注いでくれる。

「大野さんも一緒にどうですか?」

「仕事中なので、アルコールは無しで、お付き合いします。」

大野さんはウーロン茶で、皆で乾杯をした。

「では、俺達と大野さんの為に、乾杯~!」

「「「「乾杯~!」」」」