浦島太郎が亀に連れていかれる竜宮は、神話に登場する綿津見神(わたつみのかみ)の宮に重なる部分が多い。天降った迩々芸命(ににぎのみこと)の子、

火遠理命(ほをりのみこと)(ヤマサチ)がなくした兄の釣り針を探し、たどりついた海の宮である。ヤマサチは綿津見神の娘、豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)と結婚し、水を統(す)べる珠を授かり故郷に戻る

▼探査機「はやぶさ2」が持ち帰った砂状の試料を分析した結果、リュウグウはかつて水に満ちた天体だったことが分かったと海洋研究開発機構などが発表した。氷や液体の形で水が豊富に存在した泥のような状態だったとみられる

▼「見ないで」と頼まれたヤマサチは産屋をのぞき、ワニ(サメ)の姿のヒメを見てしまう。ヒメは羞恥のあまり幼子を残して海に帰り、異界に通じる道を閉じる。物語の舞台を神々の世界から人の世に移す仕掛けだが、最新の研究は神秘の世界を知る道を開くかもしれない。


2024,7,22 産経新聞夕刊1面 湊町365より全文掲載


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浦島太郎の物語は古くから様々な解釈があり、浦島太郎伝説、竜宮城に関する場所も様々にあり、(なぜ【浦島太郎】なんでしょうか)、日本だけでなく中国やアイルランドにも似たような神話がございます。

2つ目の▼、「見ないで」と云われたのに見てしまった、或いは浦島太郎伝説の最後の部分、玉手箱(玉匣)を開けないでと云われていたにも拘らず開けてしまう………

何々したらダメ、何々しないでね、と云われたのにしてしまい………

というのは神話の世界で度々見聞きします。

【見たなあ~お前】【聞いたな~お前】

の話です。


仏教には、見ざる聞かざる言わざる…という所謂【三猿】という言葉もございます。


はやぶさ2が持ち帰った試料は、さらに深く分析研究されて、色々と新しいことが解る日が来るかと思いますが、


古代ギリシャの哲学者タレスが述べた「水は万物の源」、【万物の根源は水である】は、どうも地球だけの話に留まらない感じになってきたのが、科学的な面からも解明されてきて、追いついてきてくれたかなと感じます。


【神話の世界の話、神話の世界の神様】

【仏教が説く仏法の中の話、仏法に関わる仏様】


この両方に関わる【神様兼仏様】がいらっしゃいます。

その御方こそが、


【物事の根本を握られている】御方様であるのです。